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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

2011-01-01から1年間の記事一覧

◇何もかもできない

新規採用の頃、「何て厳しい職に就いてしまったのか、もっと楽なところと思っていたのに」と後悔したことがある。各種の校内外の研修会で話される内容や指導等はすべてに完璧を求めているように感じた。とても自分にはできそうもないし、体がいくつあっても…

◇いじめ(1)…四層構造

いじめとは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的・物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」と、文科省は18年度に定義を改めた。それまでは、「自分より弱い者に対して、一方的に、身体的・心理的な攻撃を継続…

◇子どもを非行にする10ヵ条

若林繁太先生(1978年、篠ノ井旭高校の校長として、全国から集まった中途退学などの多数の生徒を立ち直らせた教育実践で、読売教育賞を受賞。「教育は死なず」、「家庭の復活」、「学校を立て直す」など、著書多数。故人)は、自らの著書「教育よ、よみ…

◇みんなの心に輝く学校Ⅰ-(6)…地域像

『目指す地域像・望まれる地域像』◆どんな地域であってほしいか(にしたいか) *交流が盛んな明るい(あいさつが飛び交う)地域 教職員… 20人 生徒…215人 保護者…210人 *仲間意識をもってまとまれる(対立や蔑視がない)地域 教職員… 12人 生徒…15…

◇みんなの心に輝く学校Ⅰ-(5)…家庭像

『目指す家庭像・望まれる家庭像』◆どんな家庭であってほしいか(にしたいか) *子供の前で学校や教師の批判をしない(友達も批判しない)家庭 教職員… 21人 生徒… 73人 保護者… 49人 *保護者会には必ず出ようと心がける家庭 教職員… 3人 生徒… 25…

◇みんなの心に輝く学校Ⅰ-(4)…生徒像

『目指す生徒像・望まれる生徒像』◆どんな生徒であってほしいか(になりたいか) *失敗を恐れない生徒 教職員… 2人 生徒…135人 保護者… 91人 *話を素直にしっかり聞く生徒 教職員… 19人 生徒… 85人 保護者…123人 *目上の人を敬う(言葉遣いが…

◇みんなの心に輝く学校Ⅰ-(3)…管理職者像

『望まれる管理職者像』◆どんな校長・教頭であってほしいか *話を聞いてくれる管理職者 教職員… 7人 生徒… ―― 保護者…118人 *ゆとりのもてる学校をつくる管理職者 教職員… 12人 生徒… ―― 保護者… 65人 *制度的権威(職権)でなく人格的権威(人格)で…

◇みんなの心に輝く学校Ⅰ-(2)…教師像

『目指す教師像・望まれる教師像』◆どんな教師であってほしいか(になりたいか) *実力(教え方が上手、クラスを上手に掌握、部活の指導力など)のある教師 教職員… 19人 生徒…212人 保護者…190人 *生徒や保護者の心が見える(勝手な見解で決めつけない、話…

◇みんなの心に輝く学校Ⅰ-(1)…学校像

みんなの心に輝く学校づくりのため、以下のような調査(各質問の具体像から4個以内を選択)を行った。調査結果は、学区内の全戸(約7000戸)に配布した。(調査-平成20年10月-足利市立西中学校) 『目指す学校像・望まれる学校像』◆どんな学校であ…

◇明日を信じて

「朱に交われば紅くなる」という思いがあるのか、問題行動を繰り返す生徒と我が子をつき合わせたくないと考える保護者は少なくない。中にはつき合うなと注意する保護者もいる。教師も問題行動の波及をくい止めるために、時にはそのように考えることもあるだ…

◇規則正しい生活、苦しい時こそ笑顔

夜更かしをしたり、食べたり食べなかったりと生活が乱れると、意欲や気力が出ません。したがって、根気も出ません。皆さんもそんな経験をしたのではないかと思います。 「規則正しい生活をするとねばりが出る」と聞いたことがありますが、意欲や気力に欠け、…

◇栃木・教職員評価(7)…意欲・態度

◆意欲・態度 1(ⅠⅡⅢ)児童生徒に教育的愛情を持って接している。 ※単に愛情なら分かるが、教育的となると分からなくなってしまったようである。教育的愛情とは何か示す必要がある。 3(ⅠⅡⅢ)人権尊重の観点を重視し教育活動を行っている。 ※人権尊重の観点…

◇栃木・教職員評価(6)…参画・経営

◆参画・経営 7( ⅡⅢ)学校の指導の方針を踏まえ、学級・学年を経営または経営に参画している。 ※学校の指導の方針とは何か。経営方針のことか。明確にされていなければ評価できない。 9( ⅡⅢ)学校経営上の課題をもとに、その解決のために積極的に参画して…

◇栃木・教職員評価(5)…生徒指導

◆生徒指導 2(Ⅰ )共感的・受容的に児童生徒に接している。 ※共感的・受容的に接しているかどうかは、評価者と被評価者の規準によって評価が分かれる。何となくそう感じるでは、互いに納得できない。 3( ⅡⅢ)児童生徒からの悩み等の相談に適切に対処して…

◇栃木・教職員評価(4)…学習指導

行動規準表の「能力・行動」欄の評価項目には、少人数や不登校などの加配教員、教務主任、副担任、校務分掌が軽減されている職員(新採職員など)には評価しにくい項目があるが、除外できないので無理に評価している。また、双方向性の基盤となるべき評価者…

◇栃木・教職員評価(3)…評価に隔たり

本格実施の2年間(21・22年度)の教職員評価では、評価者の評価と被評価者の評価に、大きな隔たりが生じたこともあった。「目標・成果」欄に記された自己目標には、評価規準が評価者と被評価者の話し合いによって設定されるので少なかったが、「能力・…

◇子どもを通わせたくなる学校

母校に子どもを通わせたい、と同級の卒業生が口々に話しているという話を聞いたことがある。厳しい学校ではあったが、そのお陰で今の自分があるとの強い思いを皆がもっていた。 卒業生だけでなく、教職員も子どもを通わせたいと思うような学校なら最高の学校…

◇栃木・教職員評価(2)…双方向性

栃木県の教職員評価は、行動規準表(県教委HPよりダウンロードして使用)に記された内容について、評価者と被評価者がそれぞれ評価し、双方向性をもたせる(評価が一致)ようにするのである。 行動規準表(教諭用)には、4つの評価区分(学習指導、生徒指…

◇生徒と一緒にいられる時間を

忙しくて先生方は机にしがみつくような生活を強いられている。仕事が増えることはあっても減ることはない。こんなことは間違いであると誰もが感じているのだから、ここらで真剣に考えなくてはいけないだろう。 小学校では、「先生、遊ぼう」と児童が声をかけ…

◇成績で人生は決まらない

今日は通信票が渡されますが、通信票には喜ぶ人がいればがっかりする人もいるものです。喜ぶ人には喜んでほしいと思いますが、がっかりした人には変な言い方ですが、がっかりしないでほしいと思います。 私の知り合いで互いに同級生の二人の人がいます。一人…

◇不登校Ⅲ…現職教育「不登校は必ず直る」

不登校の原因はそれぞれである。したがって、対応もそれぞれであり、不登校への対応に教科書はないと言われる。青竹で子ども打ちぬくような父親がいる家庭では不登校はない(不登校はなくても別の問題が起こる)かもしれない。不登校の対応は一様でないが、…

◇校長職は終着駅ではない

校長職を終着駅と考える人が世の中にはいるが、教職員の中に、あるいは校長自身にそんな認識があってはならない。校長にしかできないことがたくさんある。校長職は終わりではなく始まりだ。現場の思いを積極的に発言するなどして教育改革を推進し、国民の負…

◇「優秀な子どもにしよう」と思うな

保護者にこのような話を何度もした覚えがある。「子どもが親より優れていると思わないこと。とにかく子どもは親以下である」、「鳶(とんび)が鷹を生むことはない」、「大市民でなくていい。小市民で十分ではないか」、「自分の子は誠実に生きてわずかながら…

◇不登校Ⅱ…子どもを不登校にするには

以下の資料は少ない事例(25例程)からではあったが、家庭教育という観点でまとめたものである。資料の作成では足利市のスーパーバイザーであった足利工業大学の先生にご指導をいただいた。この通りにやれば間違いなく不登校になると資料を評価していただ…

◇不登校Ⅰ…不登校を理解する

不登校は中学校で急増するが、その兆候は小学校段階で現れることが少なくない。不登校への取り組みは顕在化する前の早期の発見と対応が重要である。不登校調査が毎年行なわれるが、一向に減らないのは不登校の理解が不十分で適切な対応ができていないからで…

◇教育に必要な確信

こんなことをやっても無駄だし無意味と感じながら教育活動をしても、何の成果も上がらない。教育界にはこのような思いで教育活動をする教職員も少なくはない。例えば自動車会社で、製造に係わった従業員がこき下ろすような車が売れるはずはない。同様に、教…

◇教師が敬われる学校

「三尺下がって師の影を踏まず」などという教師と生徒の関係が、この日本にあったことなどとても信じられないような状況になっている学校も少なくないだろう。生徒が教師を敬い精一杯努力する姿が失われつつある現状を危惧し、立派な教育など望めそうにない…

◇その場の空気に負けてはならない

山本七平(「日本人とユダヤ人」他、著書多数、故人)は、自らの著書「空気の研究」の中で、日本の社会ではあらゆる議論が最後にはその場の「空気」によって決定されることが多い。「空気」がその場のすべてを統制し各人の口を封じてしまう。それは戦前も戦…

◇生徒名簿(2)…調査結果

足利市立北中学校は、平成17年度から名簿を男女混合から男女別(女子が先、男子が後)に変更した。変更して3年目となり、教職員が名簿に何を感じているかを把握するため以下の調査を行った。(平成19年7月) 1男女別名簿と混合名簿では、どちらが使い…

◇生徒名簿(1)…混合から男女別に

平成21年度、以下のような考えから足利市立西中学校の名簿を男女混合名簿から男女別名簿(女子が先、男子が後)に変更した。 ▽男女混合名簿は、男女共同参画社会の実現のために導入(平成11年度頃)されたが、各種検診や教科指導、あるいは事務のために男女別…