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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇生徒名簿(1)…混合から男女別に

 平成21年度、以下のような考えから足利市立西中学校の名簿を男女混合名簿から男女別名簿(女子が先、男子が後)に変更した。

男女混合名簿は、男女共同参画社会の実現のために導入(平成11年度頃)されたが、各種検診や教科指導、あるいは事務のために男女別名簿が必要だった職員は、今まで不便を強いられてきた。                     

▽混合名簿導入以前は、男子の後に女子が続く男女別名簿であった。名簿に限らず世の中は、男子が先、女子が後という観念が広く定着していたようである。未だその観念が払拭されたかどうかは定かではないが、本校は女子を先にし、男子を後にする男女別名簿なので、混合名簿より効果的(男子が先との観念の払拭に)である。

▽混合名簿は
男女共同参画社会実現の旗印にされてきたが、名簿のみでその実現を図ることはできない。男女共同参画社会を実現する学校としての取り組みは、以下のような学習指導要領が示すところの確かな実践だろう。

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◆男女は互いに異性についての正しい理解を深め、相手の人格を尊重する。
 男女が社会の対等な構成員として、自らの意志によって社会のあらゆる分野における活動に、参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会の実現が求められている。(道徳の内容と解説より)

◆男女相互の理解と協力
  例えば、男女相互の理解と協力、人間尊重と男女の平等、異性交友の望ましい在り方、男女共同参画社会と自分の意識などの題材を設定し、アンケートやインタビューをもとに話し合ったり、新聞やテレビ等の資料をもとに話し合ったり討論したりして展開していくことが考えられる。(学級活動の内容と解説より)
 
◆技術・家庭
  技術を男子、家庭を女子が学習した時代は随分前のことである。今は男子も調理実習をするなど、家庭を学習する。女子も技術を学習する。「技術分野、家庭分野からそれぞれ8項目必修」 (2011.10.6)