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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

教育

◇思いはいろいろ

新年度が始まると学校はとにかく忙しい。担当の学年や学級、教科の指導など、軌道に乗り落ち着けるようになるのは5月の連休明け頃だろう。 新年度は気持ちを新たに意欲も高まる時であり、多忙ではあっても多くの教職員は充実した日々になる。人事や校務など…

◇砂埃で前が見えなくなるような運動場は

昨日は朝から嵐のように風が吹き荒れ家から一歩も出たくない気分だったが、用事で出かけることになった。途中学校の運動場に沿った道を通ると、視界を遮るように砂埃が道路を横切っていた。学校近くの住宅に襲いかかるように飛んでいく砂埃を幾度となく見て…

◇混合名簿にする必要はない

来年度、男女別の生徒名簿を混合名簿にすると市内の教職員(私立学校)が話していたが、名簿についての個人の見解などは語らなかった。名簿を混合にする必要はないと考えていたので、今まで男女別ならそのままにした方がいいのにとの思いになった。 過去のブ…

◇ホームページは大事な道具になる

教職最後の中学校に赴任した1年目、HPが更新されないことを保護者が不満に思っていたことを知った。それまでHPに関心がなかったが、見てくれるならこれを活用して学校理解が深まるようにしようと考えた。そこでHPを改装(2009.3.3)して各種…

◇余裕がなければ楽しめない

スキー教室を林間学校に変更したことを過去のブログ「スキー教室より林間学校がいい」に書いたが、スキー教室の学校が多いのは費用がかかってもスキーを体験させたいという思いが強いからだろうか。 林間学校で計画される活動は、登山や池めぐり、キャンプフ…

◇長く続いていても正しくはない

新年になれば私立高校の一般入試、2月に入れば特色選抜入試、3月には県立高入試がある。入試事務など進路に関してはミスが許されないとの思いがあり、進路指導主事や3学年担当職員は相当な緊張感をもって日々を過ごすことになる。入試関係の仕事がなけれ…

◇己に如かざる者を友とすること無かれ!?

足利市内の学校では論語の素読が行われて久しいが、今はコロナの関係で大きな声も出せず以前のようにはできないかもしれない。論語は約500章あるが、児童生徒に学ばせたいと鳩首協議して100章が選定されている。 論語は示唆に富む内容がほとんどだが、…

◇偉人に偉大な母あり

列女伝(劉向著)には、母たるものの手本として孟子の母が取り上げられている。子どもに学問を身につけさせ、立派な学者にするために転居をいとわなかった孟母三遷は誰もが知っているだろう。列女伝にはもう一つの話、孟母断機が取り上げられている。こちら…

◇家族を落胆させない対応になった

2月の上旬には公立高校の入試がある。現職の頃の2月入試は推薦入試だったが、今は(平成26年度の入学者から)特色選抜になり学校の推薦書は不要になった。 中学校の推薦書が必要だった推薦入試では、成績や人間性など、希望者のかなり厳しい校内選考が行…

◇何とかするとの決意をもって

令和2年度に鬱などの精神疾患で休職した公立学校の教員は5180人だったと文科省が公表(令和3年12月21日)した。過去最高だった令和元年度より298人減少したが、5千人を超える状況は相変わらずで改善しているとは思えない。 全教職員(約92万…

◇課題がなければ設定の必要はない

学校課題は大学生の卒業研究のような研究課題でもないし、研究学校で設定されるような研究主題でもない。教育活動を行う上で解決しなければならない課題があればそれが学校課題だろう。しかし、そう考える学校は少ないかもしれない。 「個性を生かし、課題に…

◇美しい柔道だった

リオデジャネイロのオリンピックで、柔道73㎏級で金メダルを獲得した大野将平選手を過去のブログ「強いだけじゃない」に書いたが、大野選手は東京オリンピックでも73㎏級に出場し、延長の末にジョージアのシャフダトゥアシビリ選手に優勢勝ちし2大会連…

◇分かり易ければ

現職最後の学校だったが、学校経営の方針を「みんなの心に輝く学校をめざして」と題した文書(A4-1枚)にして地域全戸に配布した。しばらくして全く意味が分からなかったとの声が届いた。経営方針を保護者や地域に理解してもらうのは難しい。 学校経営の…

◇破滅への道を歩んでいる

精神疾患で休職した令和元年度の公立学校の教員数が5478人(令和2年12月、文科省公表)となり過去最多になった。現職だった頃も5000人を超えていたが、過去10年間の平均は5143人である。 2000年に入った頃は2500人程だったが、10…

◇若い教師に押しつけない

40年近くも前のことだが、新規採用されて赴任したのに1学期途中で学校に出て来なくなり、わずか5ヶ月で退職してしまった教師がいた。 講師としての経験もない教師なので、専門教科の指導だけでも簡単なことではなかっただろうに免外教科も担当させたので…

◇家庭訪問はなくなるだろう

年度末の多忙な時期だったが、新型コロナウイルス対策として臨時休業に入ったことで、指導内容が終わらなかった、感動的な卒業式ができなかった、離任式ができなかったなど、全国の学校は相当に戸惑ったことだろう。感染防止対策は今後も必要があり平常には…

◇その気になればできないことは少ない

何かを変えようとするとそれを望む人もいるが望まない人もいる。そんな時にはどうしてそれが必要なのかを丁寧に説明し納得してもらえるまで待つようにする。学校現場はそうやって物事を進めることが大事で上意下達のような方法ではいい結果を生まない。 何年…

◇郷に入っては郷に従う

15年程前になるが、姉妹都市であるイリノイ州スプリングフィール市に、中学生18名を引率して訪問した。アメリカ人などには適度に間合をとって近づかないようにしてきた人間が私的な旅行ではない訪米など思いも寄らないことだった。 こんなことではアメリ…

◇寛仁大度

人の上に立つ人間には寛大さが必要だが、人を厳しく責め立てるような人間も中にはいる。そんな管理職は教職員の手本にはならないし学校経営には失敗するだろう。教員の世界だけでなくどこでも同じではなかろうか。 「このハゲー!」などの暴言で世間を騒がせ…

◇学校理解に効果あり

教育活動を学校、保護者、地域が一体となって進めていければと考えていても簡単にはいかない。学校の考えやこれからどう進もうとしているのかを保護者ならPTAの会合や学年部会などで直接話を聞いたり、配布された文書でそれを知ることができるが、地域住…

◇校長室だより

教職員向けに校長室だより(A4-1枚、月1回程度)を作成していたが、学校経営に大いに役立った。校長が考えていることは教職員だけでなく、保護者に知ってもらうことも必要と感じたので、保護者には2回分をA3にして配布した。 学校では学年から学年だ…

◇要望がなければ要請しない

教育現場には教職員の負担を軽減するという意識に欠けると過去のブログで書いたが、相変わらずなのかもしれない。久しぶりに顔を合わせた現職教員に、いつ頃退職したのかを問われたので、その年度を告げると、「いい時に辞められましたね。今はもっと大変で…

◇いかに短く話すかは重要

校長が生徒に話をする機会は少なくない。修学旅行、遠足、林間学校、マイチャレンジ、合唱コンクール、体育祭、部活動激励会などでの挨拶や講評は相当な数になるが、前もって準備しその場の思いつきで話すようなことはしなかった。 初任から数えると15人の…

◇世話になったらお礼を言う

台湾へ行ったり迎えたりして交流を深めている台湾人が何人もいるが、彼らは律儀で親日的である。義理とか人情といったものは古い時代の遺物のように言う人がいるが、義理人情にしばられない人が多くなっているのかもしれない。私の周りには日本が失いつつあ…

◇教育行政には現場の視点が必要

地元代議士の政策秘書の案内で文科省に出向き、意見を述べたことはもう何度も書いた。官僚が校長や教頭として出向するよう特にお願いした。 2009年4月、品川区立大崎中学校に文科省の官僚が校長として赴任したことを知り、これから何人もが教育現場を経…

◇生きる理由をもち続ける

令和元年10月24日の「朝晴れエッセー(産経新聞)」に、元大統領の伝言と題した21歳の女子学生(立命館大学)の文章が掲載されていた。 この学生はメキシコに留学中、世界一貧乏な大統領と呼ばれたウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領についての逸話を級…

◇躊躇している暇はない

過去のブログ「尊い仕事なのだが」で、教職員を含め教育関係者には多忙な教育現場を改善するという気概に欠けていたと書いたが、益々忙しくなっている状態らしい。 精神疾患による休職者が5千人になる状況であれば、精神科で薬を処方されている人はその何倍…

◇ブラックでは悲し過ぎる

部活動指導や生徒指導、保護者への対応、校務分掌などのために大幅な超過勤務を強いられ、身も心も磨り減らす教員の実態が明らかにされている。聖職と言われた教職も今ではブラックと言われるようになってしまった。 教育現場の多忙感は初任の頃から感じては…

◇平和学習って必要なのか

栃木県の中学校の主な修学旅行地は、奈良・京都で2泊3日の行程だろう。教職最後となった学校では大阪・京都になっていて、大阪と京都に宿を取っていたので大阪からの移動(班別)に時間がかかり、京都では僅かな場所しか見学できなかった。 そこで、旅行地…

◇気持ちだけで十分である

教職について初めての異動の時には同僚だけでなく、よく行った飲み屋さんやそこでしばしば一緒になった他校の先生など、たくさんの方から餞別をいただいた。私も餞別を贈ったのでそういう地域だったのかもしれない。 2校目となった異動先は初任校から遠く離…