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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇北京オリンピックは平和の祭典にならない

 過去のブログ「世界は中国と共存できない」で、中国共産党が消滅するまで世界は団結しなければならない。国際法を無視して傍若無人な振る舞いを続ける中国と世界は共存できないと書いたが、近隣諸国は中国の侵略に備えて軍備を整え、同盟を結んで防衛力を高めなければならないだろう。

 中国共産党が恐れるのは外国ではなく中国国民のようで、内外の情報を遮断して国民に真実を知らせない、言論の自由を奪う、恣意的な法の運用で国民を拘束する、などはその現れだろう。国民の多くが共産党の統治に納得しているとは思えない。中国に軍事的勝利は難しいが、習近平国家主席が国内で面目をなくし指導力を失っていくような対応ならできるだろう。

 経済面で苦境に立たせることができれば特に効果的だろう。国民の不満が政権に向かっていけば内部崩壊によって共産党政権を倒せるかもしれない。

 東京オリンピックの中止を求める声は少なくはないが、中止すれば世界から信頼を失うことになるので容易に決断はできない。北京オリンピックも成功裏に終わりさえすれば習主席は面目が立つが、多数の国がボイコットするようなことがあればどうなるだろう。

 盛大にオリンピックが行われれば政権への求心力は高まり、ウイグルのジェノサイドも止むことはない。共産党統治の優位性が世界に喧伝されることになる。各国選手の出場は中国の傍若無人な振る舞いを助長することになりかねない。平和な世界づくりに逆行するオリンピックは平和の祭典ではない。 ボイコットすべきだろう。

◇教職員の定年延長(6)…やっと成立した

 改正国家公務員法(及び地方公務員法)が昨日(6月4日)成立した。昨年廃案になり、しばらくは無理かと考えていたが、シニア職員の活躍と人手不足への対応のために急がなくてはならなかったのだろう。

 令和5年度から、定年を2年ごとに1歳ずつ引き上げ、令和13年度から65歳となる。役職定年制が導入され、60歳に達した職員は原則として管理職を外すとしている。給与はそれまで支給されていた額の7割程になる。(施行日は令和5年4月1日)

 

 『年度』                        『定年』
・令和 4年度(2022年度)   60歳
・令和 5年度(2023年度)   61歳 「退職者なし」
・令和 6年度(2024年度)   61歳
・令和 7年度(2025年度)   62歳 「退職者なし」
・令和 8年度(2026年度)   62歳
・令和 9年度(2027年度)   63歳 「退職者なし」
・令和10年度(2028年度)   63歳
・令和11年度(2029年度)   64歳 「退職者なし」
・令和12年度(2030年度)   64歳
・令和13年度(2031年度)   65歳 「退職者なし」

 

 役職定年制の導入は今後大きな問題になっていくように思う。管理職のまま延長されることがなければ、その後はどんな職務を担当するのだろう。管理職になってほしい有能な職員が管理職を希望しない状況にならないのだろうか。

◇破滅への道を歩んでいる

 精神疾患で休職した令和元年度の公立学校の教員数が5478人(昨年12月、文科省公表)となり過去最多になった。現職だった頃も5000人を超えていたが、過去10年間の平均は5143人である。

 2000年に入った頃は2500人程だったが、10年も経たないのに5000人をあっという間に超えてしまった。個人的な資質の問題でないことは明らかだろう。

 精神疾患による休職者がこんなに多いのに、そのための対策となると心許なく思う。長時間勤務や一部教員への業務集中の是正、部活動の外部指導者の活用と健全な実施、少人数学級などは必要な対策と思うが、その他にも目を向けることがある。

 初任者研修、教員免許更新講習、中堅教諭等資質向上研修、各種の教育研究会、教育評価、教職員評価などの見直しも必要である。国の施策や教育現場に根本的な問題があるとの視点にも立ってみるべきだろう。

 産休や病気休職がいても補充できない状況は今に始まったことではない。現職だった頃非常に困ったことがあった。教員志望者減は多忙な職場が敬遠されているとの理由だけではないだろう。多様な問題(課題)を抱える教育現場に光明が見えないということもあるように思う。

 精神疾患による休職者が多数出るようではブラック職場との認識は払拭されない。教員不足は益々深刻になっていくと考えるべきである。現状は破滅するまで破滅への道を歩んでいるとしか思えない。

◇オリンピックの中止を喜ぶ人がいるようだ

 政府への支持が高まっては困るのだろうか。緊急事態宣言の発出が遅いと批判していたのに、発出されると発令日が早すぎて対応できない、時短要請などで多数の飲食店が悲鳴などと緊急事態宣言を批判する人達を多く報じて発出をも批判するメディアに呆れる。政府がどんな対応をしても評価することはないようだ。

 東京オリンピックを「新型コロナの流行下、開催は自殺行為」と批判し、政府のコロナ対応について,「10点満点で2点」と楽天の会長は言い放ち、ソフトバンクの会長は、「国民の大多数が開催延期か中止を希望しているのに、誰が何の権利で強行するのか」、「変異株が蔓延し、失われる命やGDPの下落、国民の我慢を考えるともっと大きな物を失う」との懸念を示したとのことだが、どうしてそんなことが言えるのだろうか。

 「其の位に在らざれば、其の政を謀(はか)らず」と孔子は言ったが、二人は著名人ではあるが、政府の人間でもないし医学への高い見識を備えた医者でもない。自己の思いを披歴するのも結構だが、オリンピックを目指して頑張っている選手や監督、その他スタッフ、そして、オリンピックを成功させるために準備を進めている組織委員会などの関係者に配慮があって然るべきだろう。

 オリンピックを強行しようとする政府の方針に国民は猛反発、ネット上には非難の声が殺到している。国民の怒りはいよいよピークに達しようとしているなどと独善的な記事を掲載したり、海外の批判や開催反対の記事を頻繁に紹介するメディア、中止を求める署名と要請文を提出した元日弁連会長、「国民の生命や暮らしを守ることとオリンピック開催の両立は不可能(立憲)」、「再延期を決めるべきだ(国民)」など、政局にしようとの意図は感じても社会の安寧や国の名誉の護持といった気持ちは微塵も感じない。

 JOC理事の筑波大学教授は、多くの国民が疑義を感じているのに、政府や大会組織委、JOCも耳を傾けようとしない。そんなオリンピックに開催意義はないと批判したが、多くの国民の疑義は国民全体を反映していると言える調査なのだろうか。開催意義があるから1年延期して開催しようとしているのであり、オリンピックはできるなら開催してほしいのが国民の願いだろう。オリンピックを開催すれば感染が拡大し、中止すれば収束するのだろうか。オリンピック・パラリンピックの中止による経済的損失は1兆8000億円だそうだが、それよりも大事なことがたくさんあるように思う。

◇教職員数の改善が必要

 大規模校ばかりではなく、いずれ小規模校にもと考えていたので、小規模校への異動が決まった時にはしっくりした気持ちだった。2年間で認識を新たにしたことが少なからずあったのでよかったのだが、異動1年目の1学期は特に大変で、1年もたずに死ぬのではないかと思ったくらいだった。

 定時で帰ったのは4月1日のみで2日からは毎日10時過ぎに学校を出る状況だった。休日も部活動の後に仕事をしてから帰宅という日々で、遅かった時は日付が変わっていたこともあった。そして、家では免外教科の教材研究があった。

 下の時間割は当時のものだが、常勤職員の多くは免外教科を担当していた。担当していなかったのは3名だけである。教頭も免外を担当したが、新採教員に免外を担当させ途中退職に追いやったとの前任校での思いがあり、若者に押しつけるようなことはしないと考えていたからである。

 小規模校を経験したことで義務教育標準法(学級編制や教職員定数の標準に関する法律)には不備があると強く感じるようになった。小学校では、担任のない職員は管理職を除けば大規模校で教務主任を含めて2人、小規模なら教務主任だけである。下の時間割の中学校は各学年2クラスで、担任のない職員は教務主任を含めて3人である。次に異動した中学校は、各学年1クラスだったのに担任のない職員は教務主任を含めて4人だった。

 いじめや不登校、保護者対応など、今日的な問題に対する専任職員を全校に配置するということでの改善は早急に実現したいものである。

- - - -- - - -

 平成10年度       ◎…第1補教者 Ο…第2補教者

〔教頭…時数8〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  Ο     ◎        Ο        Ο  ◎         ◎
                          1-1   1-2
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  ◎    ◎  Ο         Ο         Ο   ◎
               1-1                                 1-2
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
  ◎         ◎        
              1-1      1-2  1-11-2

〔教務…時数14〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
       ◎  体  体    体  体  ◎     保  Ο
              1-2            2-男1-男    2-男3-男      3-2
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
    ◎    ◎        Ο     ◎   Ο  体  体
    1-2   1-1                     1-男2-男
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
       体  体  ◎    体    ◎
   1-1   1-男3-男     2-選女

〔1-1担任…時数21〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  社     社  社  社       社  社  社  Ο  社
    2-1   2-23-23-1     2-23-11-1          3-2
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  社  社     社  道    社  社     社  ◎  社
 3-選2-2           2-11-1     3-21-2           2-1   1-1
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
     社     社  社       社  学
    2-2           1-23-1        2-11-1

〔1-2担任…時数21〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  理  理     ◎        理  理     理  理
 1-21-1      2-2  1-11-2   3-23-1
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  理     理  理           理  理     道
 3-選   3-13-22-2     2-23-13-1   1-2
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
  理  理       Ο    理  理  学
 3-23-12-2        1-21-11-2

〔1年副担任…時数20〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  英  英  英     英       英  英  英     英
 1-12-11-2   3-2     1-13-21-2   3-1
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  英  英  英     英    ◎     英  英  英  Ο
 2-11-23-2   3-1        3-11-12-1
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
  英  英        英      英  英
 1-22-1      1-1    3-23-1

〔2-1担任…時数18〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  ◎      技家 技家   Ο      ◎         道  理
       1-11-1           2年 2年   2-12-2
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  理     技家 技家   理     理  理  Ο       
 3-選    1-21-2 2-1   2-22-1                     3-男3-男
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
  Ο       理  理    ◎     学
         3-男2-12-2        2-1

〔2-2担任…時数22〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
     数  数             数  Ο  数  数
    2-22-12-女1-女  2-女   1-2     2-21-1
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  数  数     数  数    数     数  数    
 1-12-1   2-21-2  2-1           1-12-21-女2-女
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
  道  数       数       Ο  学
 2-21-21-女   2-1          2-2

〔3-1担任…時数15〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  数  数       ◎    数    Ο  ◎
 3-13-2   3-1     3-13-女

水→1     2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  数  道     数  数    数  数     ◎     Ο
 3-選3-1   3-13-2  3-13-2
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
     ◎  Ο           数  学
          3-女    2-選男3-23-1

〔3-2担任…時数21〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  国  国  国     国    国  国     国  書  書
 2-23-13-2   2-1  3-22-1   3-11-11-2
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  国  国  国     Ο       国  国  国  国
 3-選3-22-2           3-12-13-22-2
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
  国     ◎  Ο  道    国  国  学
 2-1           3-2    3-12-23-2

〔3-副担任…時数16〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  音  Ο  音  音       音         ◎  音
 3-2     3-11-2     1-2    2年 2年      2-1
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  音     音  音  ◎       ◎  音       
 2-2   2-11-1           2-2   3-女3-女
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
     Ο    音       音     ◎
       3-女1-1     2-選

〔講師…時数8〕
木→1  2  3  4  5  6  金→1  2  3  4  5
  美  美  美  美          美  美  美  美
 1-11-11-21-2        3-13-22-12-2

 

◇義務化しないといじめ調査は公表されないのか

    北海道旭川市の中学2年女子生徒が今年3月、雪が積もった公園で凍死した状態で発見された。生徒は2月に吹雪の中を家を出たまま行方不明になっていた。その日のうちに低体温症で亡くなった可能性が高いとのことである。

 1年生の4月頃からいじめられていたようで、6月には川に飛び込む自殺未遂で警察の捜査が開始され強要などのいじめの事実が明らかになった。4月から6月にかけて、母親は担任にいじめの調査を4回依頼したが調べてはもらえず、生徒本人が相談をした際には、加害者に言わないようお願いしたのにもかかわらずその日のうちに知れ渡ったのだそうだ。

 学校は毎年いじめに関するアンケート調査をしているが、いじめを確認できなかったとしているようだが、どんな調査をしたのだろう。私は毎年、過去のブログ「いじめ(3)…調査方法」で取り上げたような調査をしていたが、確認できなかったことはなかった。まして旭川市の場合には母親も本人も相談しているのだから確認できなかったと話している校長はあまりにも無責任不誠実である。

 いじめの調査と指導などを知らせる文書を全保護者に配布すると、保護者からはいじめを解消できていないにもかかわらず学校の対応に安心感を覚えるといった声が寄せられた。いじめ調査は文書でなくてもホームページへの掲載でかまわないが公表すべきである。公表されない現状を改善するためには義務化も考えるべきだろう。公表するとなればいい加減な対応は絶対にできない。

◇若い教師に押しつけない

 40年近くも前のことだが、新規採用されて赴任したのに1学期途中で学校に出て来なくなり、わずか5ヶ月で退職してしまった教師がいた。

 講師としての経験もない教師なので、専門教科の指導だけでも簡単なことではなかっただろうに免外教科も担当させたのである。免外教科が相当に負担だったようで、毎日がつらそうだったので飲み会に誘って元気づけたりもしたが残念な結果になってしまった。

 この年赴任した新規採用者は二人でともに男だった。どちらかに免外を担当させようと二人を見比べたら、免外を担当した教師の方が逞しそうに見えたというのが理由と後日知った。大規模校だったので何とかできなかったのか思う。前途有為な若者の人生を狂わせた猛省すべき出来事である。

 大学を出たばかりの教師では管理職や教務などから話があったら断れないかもしれない。私は2校目に異動した時、英語を担当すると知らされ、やったことないしできないと断った。断らなかったらこの教師と同じになっていたかもしれない。

 40代半ばになって異動先の学校で社会科(歴史)の授業を2クラス4時間担当したことがある。異動前にその旨の話があったので、社会科教師の助言や自作資料、ノートのコピーなどをいただいたので心の準備だけはでき赴任することができた。いざ授業の準備に取りかかると、最初の1時間のために17時間の教材研究、その後も1時間の授業のために4時間の教材研究が必要だった。自作資料や定期テストの問題作りもあり過酷とも思えるほどの負担だった。

 免外教科の担当のことで何度も耳にしたことがあるのが、若い人にやってもらったらいいという言葉だった。苦労は若い人にさせ自分達は楽をしたいという気持ちを強く感じた。若い方が体力もあり頼んで断られることも少ないかもしれないが、能力や指導力まで高いわけではない。押しつけるようなことをしてはならないだろう。