昨日は朝から嵐のように風が吹き荒れ家から一歩も出たくない気分だったが、用事で出かけることになった。途中学校の運動場に沿った道を通ると、視界を遮るように砂埃が道路を横切っていた。学校近くの住宅に襲いかかるように飛んでいく砂埃を幾度となく見ていた現職の頃を思い出した。
学校から飛んでくる埃に悩まされていたのは一般の住宅だけではない。飲食店では営業の妨げになっていただろう。農作物のハウス栽培に支障が出るとハウスを撤去した農家もあった。
運動場の砂が畑に入らないよう周囲のフェンスにトタンを張ったことがあったが、それだけでは不十分で、やはり水を撒かなければならない。
運動場には体育の授業で使用するため水撒きを体育の教師がやっていたが、教師では時間に制約もあり十分にはできない。そこで、技能員にやってもらうことにした。施設設備の校務を分掌していたこともあり、技能員(足利北中)は新たな仕事を理解し引き受けてくれた。
運動場が山林に囲まれていたり風下が川など、水撒きで苦労しない学校もあるが、ほとんどはそうではない。最近、高校や大学の施設で行われた試合を見る機会があり運動場を見させてもらったが、見事に整備(人工芝競技場やタータントラック)されていて砂埃で前が見えなくなるようなことはないだろう。公立の学校であってもそんな状況を解消するため運動場の改修が必要である。 (2024.3.19)