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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営(足利市立中学校)、「生き生きとした学校生活のために」生徒指導主事として取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇青竹手打ちの看板を掲げたら

 隣のラーメン店からは今日も麺を打つ音が聞こえてくる。朝早くからいつものことではあるがご苦労なことと思う。

 青竹手打ちと看板を出している以上やらない訳にはいかない。店長によると、一人でできる製麺は70~80人くらいが限界なのだそうで、日曜日など客が多い日には早々と「本日完売」の貼り紙をし閉店となる。

 佐野ラーメンの店は、お客さんの長い行列ができることが多く、繁盛している店が多い。「青竹手打ち・佐野ラーメン」の看板を掲げていれば青竹手打ちのラーメンだと思って客は食べるだろう。

 ラーメン店の中には、手打ちの自家製麺であることをメニューに記載している店があるが、青竹手打ちの看板を掲げながらそうではない店があることを知っているからだろう。以前のブログで不正に道を譲ったらその代償は大きいと書いたが、牛肉偽装事件で廃業した雪印食品、食品偽装で廃業した食品加工会社のように不正はやがて明らかになる。佐野ラーメンなら許されるということもないだろう。

 青竹手打ちの看板を掲げるからには、青竹手打ちの麺を提供しなければならない。看板に偽りありの店は、大きな問題になる前に改善すべきだろう。アメリカだったら客に訴えられ生き残れないように思う。不正に対する多額の損害賠償、そして、懲罰的賠償も加わるかもしれない。「佐野に佐野ラーメンあり」、これからも多くの人に来てもらえるよう願うのはラーメン店だけではない。  (2024.2.26)