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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

2011-01-01から1年間の記事一覧

◇子ども部屋について

外国では子ども部屋の使用について決まりがあるとのことだ。自覚と責任をもてるようになったら与えられるが、基本的には居間で過ごすのだそうだ。部屋には親が勝手に入っても問題にはならないし、中から鍵をかけるなんてことはさせないと聞いた。 日本におけ…

◇道徳教育の見直し(1)…何を教わったか覚えていない

道徳教育を50年以上もやっているのに、心の荒廃が叫ばれる状況になってしまった。道徳は道得(人としての生き方を学ぶ)であるべきなのに生き方を学べていない。道徳の授業で何を学んだか覚えていないという現実(高校教諭の調査)を思うと、道徳のあり方…

◇好き嫌い

皆さんは食物の好き嫌いがありますか。では人間の好き嫌いはどうでしょうか。 私は食物の好き嫌いはないのですが、人間の好き嫌いには激しいものがありました。教師になりたての頃でしたが、教師でありながら生徒が嫌いなのです。嫌いな生徒の多さに自分でも…

◇保護者を責めない

生徒指導のために保護者に学校へ来ていただくことがあるが、保護者を責めない対応は重要である。涙を流して嘆き悲しむ保護者を前にし、良い子にしようと一生懸命に育ててきた保護者を責めるようなことがあってはならない。逆の立場になって考えれば、同じく…

◇日本語を大切に(1)…外国語が氾濫

最近は、日常生活の中にも各種文書の中にも外国語が氾濫しているように思う。私はとても違和感を感じており、できるだけ使わないようにしている。外国語を上手に消化してきた歴史もあり伝統もあった日本は、いったいどうなってしまったのだろう。 ― ― ― ― ― …

◇部活動の留意事項

平成20年4月、西中学校は以下のような留意事項を踏まえ指導に当たることにした。地域にもそのことをお知らせした。(約7000戸に文書配布) − 地域の皆様 − 本校の部活動は、毎年立派な成績を収めるなど輝かしい実績を残していますが、今後以下のよう…

◇生徒で判断する

良い学校かどうか、日々の教育活動が成果を上げているかどうかは生徒を見て判断すべきことと思う。研究学校の研究紀要などには成果と課題の記述があるが、私は記述されたことだけでなく、生徒の姿で判断するようにしている。言葉だけなら何とでも書けると思…

◇学習評価(1)…相対評価も加味しなくては

2002年より、それまでの相対評価(集団準拠)から、絶対評価(目標準拠)へと評価の仕方が変わった。相対評価の問題点は、正規分布曲線をもとに集団を各段階に分けて(評定1と5は集団のそれぞれ7%、2と4は24%、3は38%)しまうので、相当に…

◇恕=思いやり

孔子の弟子の子貢という人が孔子に尋ねました。「一言で、生涯それを行えばよいことがありますか」と。この問いに孔子は、「それは恕であろうよ。自分がしてほしくないことは人にしてはならない」と語りました。孔子は、今から2500年程前に生きた中国の…

◇連携して(2対1で)指導したなら

生徒指導主事の頃、行動がとても危なっかしく、このままではどこかに飛んでいってしまうのではと不安になった女子生徒がいた。そこで、担任と二人で家庭訪問をしたところ両親とも娘の行動に不安をもっておりどうすべきか困っていた状態だった。 しばらく話し…

◇情がなくては

ある母親とその方の息子さんの話をした。息子さんはある日、寝坊をして会社を遅刻したのだそうだ。上司は「彼はお得意さん回りをしてから出勤してくる」と職員に告げた。すると若いのに偉いと皆が称えるので、「夢の中でね」と応じたとのことである。これを…

◇居心地

全学級が学級編成されました。どの学級も居心地のいい学級にしてほしいと思います。皆さん一人一人が安心して登校でき、厳しいことがあっても、それはそれで楽しいことと思えたり、目標に向かって思いっきり活動できる学級は居心地がよくなくてはなりません…

◇親を尊敬する

親を尊敬してほしい。世界中どこでも親は子どもにとって尊敬の対象です。愛情を注ぎ皆さんの年まで育てるのは並大抵のことではありません。誰が考えてもそれは尊敬に値することです。次に、同級生はもちろん上級生との関係も深め一生の友達をこの西中でたく…

◇校長の心構え(4)

⑬生徒への指導内容を知らせる 家庭の協力を得るには学校での指導内容をその都度知らせることが必要である。知らせなければ学校と家庭が共同歩調を取れない。時に学校と家庭の溝が深まることもあるが、家庭が我々と同じような情報を得ていないこと、そして、…

◇校長の心構え(3)

⑨日常の教育活動を充実する 信頼が得られてこそ協力も得られ期待もされる。期待される学校には建設的な意見や要望も届く。まず日常の教育活動を充実し、保護者や地域の人達が学校のために役に立とうという気持ちになっていただけるようにする。当たり前のこ…

◇校長の心構え(2)

⑤人を命令で動かさない 連合艦隊の司令長官、山本五十六の言葉に、「やって見せ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かず」がある。軍隊は命令で動く世界である。海軍の頂点に立った人物が人は命令では動かないと言っているのである。時には命…

◇栃木・教職員評価(1)…給与等に反映

平成21年度より、栃木県では、教職員評価が本格実施となった。それに伴い、それまでの管理職が一方的に評価する勤務評定を廃止した。そして、評価者の評価と被評価者の自己評価に双方向性をもたせ、やがては教職員一人一人の努力に給与などを反映させると…

◇校長の心構え(1)

校長の在り方は、在職中だけでなく離任後にまで大きく影響する。したがって、校長の考えは学校経営上教職員に最初に知らせるべきであり、理解されるべきことである。校長の心構えは校長だけでなく教職員全員に必要である。 ①意見を積極的に述べる職員の育成…

☆みんなの心に輝く学校をめざして

みんなとは、生徒であり、保護者であり、地域住民であり、そして、教職員である。学校を語る時、誰もが瞳を輝かせ満ち足りた気持ちになる。そんな学校を創ろうとの意思をもって学校経営に当たった。 1. 赤城の峰の 朝がすみ 渡良瀬川の 夕映えに 集える我…

◇学校が荒れている時は学校が悪い

荒れた理由として伝わってくることはどこの学校も同じようである。指導を受け入れない何人かの生徒の存在(傍若無人な振る舞い)、学校攻撃と非協力の保護者や地域住民、小学校の学級崩壊の延長といったことが多いが、管理職を含めた教職員のあり方、学校体…

◇教育課程と教育計画

教育課程と教育計画に対する捉え方は皆それぞれであったように思う。教育課程=教育計画と捉える人もいれば、教育課程は教育計画に含まれる、あるいはその逆と考える人もいたことだろう。 教育の目標を達成するために、教育計画の基本的な要素として教育課程…

◇特色ある教育の展開

現行の中学校学習指導要領は2002年に完全実施された。ゆとりの中で特色ある教育を展開し生きる力を育むことがねらいだったが、どこの学校でも同じ指導要領で教育活動を展開するわけだから特色なんか出せないとの声を多く耳にした。 そして10年後の今、…

◇全日中校長会(1)…校長会が変わればこの国が変わる

全日中校長会総会は毎年5月に行われる。私は総会には何をおいても出かけようと考えていたので、修学旅行など特別な行事がない限り出席した。総会への出席に拘ったのは校長がかわれば学校が変わる。校長会が変わればこの国が変わるとの思いからだった。 足利…

◇研究は生徒のために

随分昔のことだが、生徒指導の研究学校を訪問したことがある。この学校は研究の途中で学校が荒れてしまった。そこで、研究を一時中断し落ち着いたところで再開したとのことだった。 似たような話を何度も聞いたことがあるが、成果もあったが大穴も開いたなど…

◇真の改革になっていない

現場に次々届く教育改革の報には、驚かされることが多かった。教育論議の行方が頻繁に報道され出すと、間もなく新たな教育改革の要旨が示されるといった具合だった。そして、指導要領に示された実践はうまくいかないことが多く、改革にかかわった人たちの中…

◇教員免許更新制

終身免許だった教員免許が、平成21年4月より更新制(有効期限を10年と定め、10年ごとに更新講習を義務づけ、免許が更新される制度)となり、大学などの教育機関で、「必修領域(教育の最新事情に関する事項)」が12時間以上、「選択領域(専門教科…

◇改革がどうしても必要

1922年(大正11年)、日本を訪れたアインシュタイン博士は、日本の文化や自然、国民性にふれ、「我々は神に感謝する。神が我々人類に日本という国をつくっておいてくれてたことを」と日本を絶賛した。 人情の細やかさ、誠実さ、心豊かで親切、思いやり…