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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

2012-01-01から1年間の記事一覧

◇携帯電話(4)…取り組みの継続

平成22年の西中学校の携帯電話所持率は50%(毎年7月調査、21年は58%)だった。20年度からの所持率0%を目指した取り組みに明らかな効果が現れた。(因に北中は27%、平成22年11月調査) 政府の教育再生懇談会(平成21年11月廃止)の…

◇民間人「校長・教頭」

教育改革のために民間人を登用したのだが、成果を上げるのは容易なことではないようだ。今ではほとんど話題に上らなくなった。栃木県の民間人校長は小中高にそれぞれ一人ずつの3人である。民間人教頭(副校長)はいないが、教育に関する職の経験があるとい…

◇いじめ(2)…解消の仕方

「大人が許されない行為は、子どもでも許されない」という認識が社会に醸成され、いじめたために起きた結果の責任を、加害生徒どころか保護者も追及され、刑事・民事事件として処理されるのは当然のことである。 いじめを発見しにくいのは誰にも分かるような…

◇伴侶とするなら

随分前のことだが、中学生が性関係をもつことについて南米育ちのご婦人に話を聞いたことがある。「私の国では未成年は性関係をもってはならない」ときちんと指導しているとのことだった。未成年とは自活していない人という意味にも取れた。 数年前の新聞に、…

◇道徳教育の見直し(2)…思而不学則殆

足利学校釋奠(せきてん=孔子とその門人をまつる儀式)にて、記念講演(平成16年11月23日)をされた前二松学舎学長の石川忠久先生は、足利学校がある足利市の生徒に論語を教えるべきであると話された。生涯学習における「まちづくり人づくり」と題し…

◇謙虚でありたい

神社の宮司と権宮司(ごんぐうじ)はどちらが立場が上かと問うと、大方が権宮司と答えるのだそうだ。権力の権が頭についているのでどこか偉そうに感じるのだろう。 権という文字の意味するところは、仮(かり)という意味なのだそうだ。したがって、権宮司は仮の…

◇秩序の維持はとても大切

暴力、恐喝、いじめなど、何でもありの無法地帯と思えた学校に勤務したことがあるだろうか。かつて西中もそのような時があったようだが、このような学校では正常に授業ができないので、当然のことながら学力は低い。正義感などもっていると生きていけないの…

◇大志を抱け(2)…自分を励まし奮い立たせる

私は「日本のために働く」を呪文のごとく口ずさみながら、あるいは公言して生きています。どうしてそうするかというと、自分を励まし奮い立たせるためです。日本のために働こうとする者がそんな弱気でどうするんだ、そんなことぐらいで根をあげてどうするん…

◇生きる力

生徒指導主事だった頃、各種の問題が発生する度に、どうしてこういうことが起きるのかと考え続けていた。そして、たどりついた結論は、生きる力がついていないということだった。生きる力という観点で考えると、問題の本質が見えるようになり、保護者に納得…

◇大志を抱け(1)…ひたむきになって頑張れる

札幌農学校にやって来たウイリアム・クラーク博士は、農学校の学生に「大志を抱け」と励ましたということです。札幌農学校は現在の北海道大学です。クラーク博士の言葉は非常に有名で、皆さんも何度か耳にしたことがあるかと思います。「少年よ大志を抱け」…

◇教職員の定年延長(1)…賛否はそれぞれ

平成25年度から定年の延長が行われ、その後3年ごとに1歳ずつ段階的に定年を引き上げ、平成37年度からは65歳定年となる。それに伴い、退職共済年金の支給開始年齢〔老齢基礎年金(国民年金)は、既に65歳に引き上げられている。繰り上げも繰り下げ…

◇安全な地域

小中学生や幼い子どもを狙った犯罪がしばしば発生する状況に、小中学校では不審者への対応訓練などが行われている。子どもを子どもだけで屋外で遊ばせられない、留守居や使いもさせられないと考えている保護者は少なくない。 こんな情けない状況を一刻も早く…

◇制度的権威と人格的権威

人を動かして物事を進めていくための力として、よりどころとなるものが二つあると聞いている。役職や立場から職権といった形で人を動かす制度的権威と、自分を磨き人間関係を築きながら人間性で人を動かす人格的権威である。 制度的権威に頼るのも、時には必…

◇人権教育と言論の自由

人権侵害は、前の大戦のような悲惨な戦争を引き起こす要因にもなり得るとの認識をもって人権教育を推進する、と学校経営の方針の中で述べたが、人権教育はあのような戦争への道に進むことがないようにする重要な教育と考えている。「風が吹けば桶屋が…」のよ…

◇国際人の素養

国際舞台で活躍するためには語学力が必要と思う。しかし、国際化の時代にあって外国人との交流を深め、信頼関係を築き、国際舞台で活躍できる人(=国際人)になるには語学以上に大切なことがある。 北朝鮮による日本人拉致といった重大問題を外国人に尋ねら…

◇多額の税金が

中学生までは義務教育と言われます。義務教育はただという感覚の人もいるようですが、そうではありません。皆さんにはたくさんの税金が使われています。一人当たりどのくらいの税金が使われていると思いますか。 学校で使った電気代は電力会社に、使用する紙…

◇みんなのために

私の知り合いで市議会議員をしている人がいます。市議会議員になる前は国会議員の秘書をしていました。秘書になった理由は、日本を変えるには国会議員になることが近道、そのためには国会議員の秘書、それも有力議員の秘書となって学ぶことが重要と考えたと…

◇挨拶がよくできる学校に

生徒会が企画して行う挨拶運動は多くの学校で見られることだが、保護者と教職員が一緒に行う足利西中のような挨拶運動は少ないのではないかと思う。このような特色ある取り組みに大いに期待している。 挨拶を含めた礼儀作法は人間関係を発展させるばかりでな…

◇絆を強める

皆さんには「腹を割って話せる先生がいますか」、「自分の気持ちを理解して自分のことを真剣に考えてくれる先生がいますか」、「少なくとも一人以上いますか」、どうでしょうか。 私は生徒の皆さんが仲間関係を深め、この西中で一生の友達をたくさんつくって…

◇全日中校長会(2)…挨拶や表彰、行政説明の総会でいいのか

現職最後の年(平成22年度)は、栃木県の代議員(会員50名につき1名選出、代議員定数は218名、栃木は4名)という立場で総会に出席した。会場には僅かな代議員席の後ろに全国から大勢の校長が来ていたが、総会は代議員をもって構成するので議決に加…

◇教職員の喫煙

最近はほとんどの学校が敷地内全面禁煙だろう。学校行事や夜間開放、その他で来校する喫煙者はともかく、喫煙職員は相当にストレスを感じていることだろう。他校の職員が校門の外で喫煙しているのを見たことがあるが、見苦しいというより気の毒に思った。火…

◇携帯電話(3)…足利市内全校の取り組み

携帯電話を欲しがる児童生徒は少なくないが、周りが持っていなければ持ちたい気持ちは弱まる。また、保護者は子どもの要求に負けなくなる。したがって、携帯電話は地域全体で取り組む問題でもある。 今まで危険な目に遭わないような気遣いをし、もう少しで子…

◇携帯電話(2)…調査結果

足利市内全域で、小中学生が「携帯電話を持たない、持たせない」取り組みを始めるに当たり、本校の取り組みが効果を上げるには、保護者だけでなく地域の方々の理解と協力を得る必要がある。そのため以下のような文書を地域全戸に配布した。 − 地域の皆様 − …

◇携帯電話(1)…世の中に闘いを挑まなくては

足利西中の携帯電話所持率は、62%(平成20年7月調査)だった。34%の学校(北中、平成20年11月調査)もあるので、かなりの高率である。 職業人でもない中学生に、携帯電話は必要ないと考えていても、抗しきれずに与えてしまうのだろう。「子ども…

◇形は心を求め、心は形を進める

最近は少ないのだが、「姿格好ではないよ、大切なのは心だよ」との言葉を何度も耳にした。そういう考えは正しい面もあるが、それがすべてではないし、形を軽視する考えが社会に醸成されるのを見過ごすことはできない。 葬式に真っ赤な服を着て行って、私には…

◇優れた人材の育成には

落語にこんな噺(はなし)があるそうだ。「何で勉強しなくちゃならないの?(息子)」、「決まってるじゃねえか、いい高校に入るためさ」、「何でいい高校に入らなくちゃならないの?」、「いい大学に入るためさ」、「何でいい大学に入らなくちゃならないの…