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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇携帯電話(4)…取り組みの継続

 平成22年の西中学校の携帯電話所持率は50%(毎年7月調査、21年は58%)だった。20年度からの所持率0%を目指した取り組みに明らかな効果が現れた。(因に北中は27%、平成22年11月調査)

 政府の教育再生懇談会(平成21年11月廃止)の第一次報告(20年5月)には、「子供を有害情報から守るため、必要のない限り小中学生が携帯電話をもつことのないよう、保護者、学校はじめ関係者が協力する」と明記されている。そして、第三次報告(21年2月)の携帯電話の在り方についてで、「有害情報、生活習慣の乱れなど、携帯電話利用に伴う弊害から社会総がかりで子供を守る」としているが、そうなっていないのが現状である。

 携帯電話の宣伝が毎日テレビで流れ、小中学生の所持願望に抗しきれずに購入する保護者は少なくないだろう。児童生徒の安全が脅かされ、心身の健康が損なわれた事例を蓄積することのないよう、特に学校は今後も強い気持ちをもって、「携帯電話を持たない、持たせない」取り組みを継続したいものである。 (2012.3.29)