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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇教職員数の改善が必要

 大規模校ばかりではなく、いずれ小規模校にもと考えていたので、小規模校への異動が決まった時にはしっくりした気持ちだった。2年間で認識を新たにしたことが少なからずあったのでよかったのだが、異動1年目の1学期は特に大変で、1年もたずに死ぬのではないかと思ったくらいだった。

 定時で帰ったのは4月1日のみで2日からは毎日10時過ぎに学校を出る状況だった。休日も部活動の後に仕事をしてから帰宅という日々で、遅かった時は日付が変わっていたこともあった。そして、家では免外教科の教材研究があった。

 下の時間割は当時のものだが、常勤職員の多くは免外教科を担当していた。担当していなかったのは3名だけである。教頭も免外を担当したが、新採教員に免外を担当させ途中退職に追いやったとの前任校での思いがあり、若者に押しつけるようなことはしないと考えていたからである。

 小規模校を経験したことで義務教育標準法(学級編制や教職員定数の標準に関する法律)には不備があると強く感じるようになった。小学校では、担任のない職員は管理職を除けば大規模校で教務主任を含めて2人、小規模なら教務主任だけである。下の時間割の中学校は各学年2クラスで、担任のない職員は教務主任を含めて3人である。次に異動した中学校は、各学年1クラスだったのに担任のない職員は教務主任を含めて4人だった。

 いじめや不登校、保護者対応など、今日的な問題に対する専任職員(生徒指導主事)の全校配置は早急に実現したいものである。

- - - -- - - -

 平成10年度       ◎…第1補教者 Ο…第2補教者

                      ※赤字は免外教科

〔教頭…時数8〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  Ο     ◎        Ο        Ο  ◎         
                          1-1   1-2
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
      ◎  Ο         Ο         Ο   ◎
               1-1                                 1-2
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
                   
              1-1      1-2  1-11-2

〔教務…時数14〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
       ◎  体  体    体  体  ◎     保  Ο
              1-2            2-男1-男    2-男3-男      3-2
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
        ◎        Ο     ◎   Ο  体  体
    1-2   1-1                     1-男2-男
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
       体  体  ◎    体    ◎
   1-1   1-男3-男     2-選女

〔1-1担任…時数21〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  社     社  社  社       社  社  社  Ο  社
    2-1   2-23-23-1     2-23-11-1          3-2
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  社  社     社  道    社  社     社  ◎  社
 3-選2-2           2-11-1     3-21-2           2-1   1-1
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
     社     社  社       社  学
    2-2           1-23-1        2-11-1

〔1-2担任…時数21〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  理  理     ◎        理  理     理  理
 1-21-1      2-2  1-11-2   3-23-1
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  理     理  理           理  理     道
 3-選   3-13-22-2     2-23-13-1   1-2
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
  理  理       Ο    理  理  学
 3-23-12-2        1-21-11-2

〔1年副担任…時数20〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  英  英  英     英       英  英  英     英
 1-12-11-2   3-2     1-13-21-2   3-1
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  英  英  英     英    ◎     英  英  英  Ο
 2-11-23-2   3-1        3-11-12-1
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
  英  英        英      英  英
 1-22-1      1-1    3-23-1

〔2-1担任…時数18〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
        技家 技家   Ο      ◎         道  理
       1-11-1           2年 2年   2-12-2
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
       技家 技家   理     理  理  Ο       
 3-選    1-21-2 2-1   2-22-1                     3-男3-男
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
  Ο       理  理    ◎     学
         3-男2-12-2        2-1

〔2-2担任…時数22〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
     数  数             数  Ο  数  数
    2-22-12-女1-女  2-女   1-2     2-21-1
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  数  数     数  数    数     数  数    
 1-12-1   2-21-2  2-1           1-12-21-女2-女
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
  道  数       数       Ο  学
 2-21-21-女   2-1          2-2

〔3-1担任…時数15〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  数  数       ◎    数    Ο  ◎
 3-13-2   3-1     3-13-女

水→1     2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  数  道     数  数    数  数     ◎     Ο
 3-選3-1   3-13-2  3-13-2
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
     ◎  Ο           数  学
          3-女    2-選男3-23-1

〔3-2担任…時数21〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  国  国  国     国    国  国     国  書  書
 2-23-13-2   2-1  3-22-1   3-11-11-2
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  国  国  国     Ο       国  国  国  国
 3-選3-22-2           3-12-13-22-2
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
  国     ◎  Ο  道    国  国  学
 2-1           3-2    3-12-23-2

〔3-副担任…時数16〕
月→1  2  3  4  5  火→1  2  3  4  5  6
  音  Ο  音  音       音         ◎  音
 3-2     3-11-2     1-2    2年 2年      2-1
水→1  2  3  4  5  木→1  2  3  4  5  6
  音     音  音  ◎       ◎  音       
 2-2   2-11-1           2-2   3-女3-女
金→1  2  3  4  5  土→1  2  3
     Ο    音       音     ◎
       3-女1-1     2-選

〔講師…時数8〕
木→1  2  3  4  5  6  金→1  2  3  4  5
  美  美  美  美          美  美  美  美
 1-11-11-21-2        3-13-22-12-2

  (2021.5.22)

 

◇いじめ(7)…いじめ調査の公表を義務化する

    令和3年3月、北海道旭川市の中学2年女子生徒が雪が積もった公園で凍死した状態で発見された。生徒は2月に吹雪の中を家を出たまま行方不明になっていた。その日のうちに低体温症で亡くなった可能性が高いとのことである。

 1年生の4月頃からいじめられていたようで、6月には川に飛び込む自殺未遂で警察の捜査が開始され強要などのいじめの事実が明らかになった。4月から6月にかけて、母親は担任にいじめの調査を4回依頼したが調べてはもらえず、生徒本人が相談をした際には、加害者に言わないようお願いしたのにもかかわらずその日のうちに知れ渡ったのだそうだ。

 学校は、毎年いじめに関するアンケート調査をしているが確認できなかった、としているようだが、どんな調査をしたのだろう。生徒指導主事の頃、過去のブログで取り上げたような調査を毎年行っていたが、確認できなかったことはなかった。まして旭川市の場合には母親も本人も相談しているのだから確認できなかったと話している校長はあまりにも無責任不誠実である。

 いじめの調査と指導などを知らせる文書を全保護者に配布すると、保護者からはいじめを解消できていないにもかかわらず学校の対応に安心感を覚えるといった声が寄せられた。いじめ調査は文書でなくてもホームページへの掲載でかまわないが公表すべきである。公表されない現状を改善するためには義務化も考えるべきだろう。公表するとなればいい加減な対応は絶対にできない。 (2021.5.16)

◇若い教師に押しつけない

 40年近くも前のことだが、新規採用されて赴任したのに1学期途中で学校に出て来なくなり、わずか5ヶ月で退職してしまった教師がいた。

 講師としての経験もない教師なので、専門教科の指導だけでも簡単なことではなかっただろうに免外教科も担当させたのである。免外教科が相当に負担だったようで、毎日がつらそうだったので飲み会に誘って元気づけたりもしたが残念な結果になってしまった。

 この年赴任した新規採用者は二人でともに男だった。どちらかに免外を担当させようと二人を見比べたら、免外を担当した教師の方が逞しそうに見えたというのが理由と後日知った。大規模校だったので何とかできなかったのかと思う。前途有為な若者の人生を狂わせた猛省すべき出来事である。

 大学を出たばかりの教師では管理職や教務などから話があったら断れないかもしれない。私は2校目に異動した時、英語を担当すると知らされ、やったことないしできないと断った。断らなかったらこの教師と同じになっていたかもしれない。

 40代半ばになって異動先の学校で社会科(歴史)の授業を2クラス4時間担当したことがある。異動前にその旨の話があったので、社会科教師の助言や自作資料、ノートのコピーなどをいただいたので心の準備だけはでき赴任することができた。いざ授業の準備に取りかかると、最初の1時間のために17時間の教材研究、その後も1時間の授業のために4時間の教材研究が必要だった。自作資料や定期テストの問題作りもあり過酷とも思えるほどの負担だった。

 免外教科の担当のことで何度も耳にしたことがあるのが、「若い人にやってもらったらいい」という言葉だった。苦労は若い人にさせ自分達は楽をしようという気持ちを強く感じた。若い方が体力もあり頼んで断られることも少ないかもしれないが、能力や指導力まで高いわけではない。押しつけるようなことをしてはならない。  (2021.5.12)

◇一人では患えない

 しばらくの入院もあり昨年の12月以来の更新になったが、更新しようとの気持ちが出てきたのは順調に回復しているからかもしれない。担当医の先生方を始め多くの看護師さん、その他スタッフの皆さんに毎日感謝の気持ちで過ごした入院だった。

 3年かけても師をさがせと言われるくらい習い事の世界では師を選ぶことが大事だが、病院も同じだろう。各種の施設設備や医療スタッフの充実、そして主治医の高い力量が求められる。どこでも治療ができるわけではない。

 かかりつけの紹介状を持って向かった病院の診察で、帰宅は危険であると即入院を勧められた。入院など考えてもいなかったので急遽日用品などを家族に揃えてもらうことになった。

 入院後も必要な物を届けてもらったり入院費の支払いといったことで家族には往復に時間のかかる病院にしばしば来てもらわなければならなかった。この度の入院で一人では患えない、落ち着いて療養もできないと改めて感じた。  (2021.4.16)

◇新型コロナを攻撃材料にしてはならない

 12月16日、日本医師会の定例記者会見が行われた。会見の模様はテレビで報じられた。新型コロナの感染状況を受けて中川俊男会長が医師会としての見解を述べた。全くの素人のコメントがテレビで流れる状況に呆れていたので、会長の会見には納得できたし新鮮な感覚を覚えた。

 中川会長は、最強の感染防止対策は国民一人一人の感染防止意識に尽きる。4月の第1波を抑えられた時と今の状況は明らかに違い、緩んでいるし慣れている。ほぼ全員がマスクをし手洗いの励行などを続けていけば必ず収束への道、突破口は開ける。国民の公衆衛生意識を信じると述べた。

 また、GoToトラベルの一斉停止についても、さまざまな産業が苦況に喘ぎ自殺者が急増する中で経済対策のバランスを苦慮されながら一時停止の英断をされたことを評価したいと述べた。

 医師会としての見解を述べた後の記者の質問には、会長として考えを非常に率直に述べた。11月25日、西村大臣が感染拡大を抑えられるかどうかはこの3週間が勝負と述べたことに対し、多くの人が勝負の3週間は敗北だったとする中にあって会長は、誰が勝ったか負けたのかは分からないが、「みんなで3週間努力しよう」という政府の明確なアナウンスにより、かなりの層の国民が自粛の努力をしたと思うので、そのアナウンスが無駄とか無効だったということはないと思う。そうしたアナウンスがなければもっと感染が広がっていたのではないかとも述べた。

※西村大臣の談話の2週間後の状況
    11月19日から25日までの談話前の1日当たりの感染者 2024人                12月10日から16日までの1週間の1日当たりの感染者 2615人
                    なので、1.29倍の増加。

 談話前の更に1週間前とその2週間後の状況
     11月12日から18日までの1週間の1日当たりの感染者 1628人                 12月3日から9日までの1週間の1日当たりの感染者   2284人
                                                                    なので、1.40倍の増加。

 西村大臣のアナウンスがなければもっと感染が広がっていたかもしれないとの中川会長の見解は間違いではないように思う。

 総理の会食(5人以上は避けるよう呼びかけられている中での8人の会食)についての質問には、総理の会食は半分仕事、仕事の一環として会食したのだと思う。これだけ感染が拡大する中での会食だから、万全の注意を払ってお店も万全の対策をとって迎えていると思う。それはそれでいいのではないかと述べた。

 庶民なら気の置けない仲間とゆっくり会食を楽しむ光景を思い浮かべるかもしれないが、総理の会食数は庶民からすれば桁外れであり会食の梯子までしている。どんな高級な料理であっても70歳を越える総理が食べたくて楽しみに出向いているとは思えない。
 中川会長の会見では、12月14日、総理とともに新型コロナ感染症対策で中核的な役割を担う国立国際医療研究センターを視察したと紹介していた。医療従事者の励みになるので、医療現場を視察してほしいとお願いし実現した経緯を説明するとともに国としてできる限りの支援を行うとの考えが改めて明確に示されたことを明らかにした。

※15日の新聞には14日の総理の動静が掲載されていた。1時5分、官邸発。25分、東京・戸山の国立国際医療研究センター着。視察。職員との意見交換。2時24分から27分、報道各社のインタビュー。28分、同所発。47分、官邸着。

 視察の様子は新聞もテレビも報じなかったように思う。日頃医療従事者の窮状、医療体制の逼迫と医療崩壊を危惧する報道をしていながら報じない対応に疑問を感じた。報じられれば全国の医療従事者の励みにもなっただろう。  (2020.12.22)

◇世界は中国と共存できない

 アメリカの次の大統領がバイデン大統領になるのはほぼ間違いなさそうだ。日本にとって、また世界にとってどちらがいいのか判断は分かれるところだが、中国への厳しい対応はトランプ大統領と同じく続けてほしいものだ。

 南シナ海尖閣諸島での不法占拠や領海侵犯、ウイグル内モンゴルチベットの弾圧や同化政策による文化破壊、香港国家安全維持法による民主活動家の拘束、一国二制度の破棄など、無法な振る舞いは収まる気配すらない。アジアや欧米諸国で対中感情が悪化するのは当然である。

 昨日、王毅外相が来日したが、習近平国家主席国賓訪日の調整という意味合いがあったのかどうかは分からないが、絶対に止めるべきだ。現在は延期で撤回されたわけではないので不安に思う人も少なくないだろう。もし招くようなことをしたら日本は世界で確実に信頼を失い軽蔑されることになる。

 中国は世界の脅威であり、今後益々強大になる中国に対抗していくためには強力な態勢が必要となる。中国共産党が消滅するまで世界は団結しなければならない。国際法を無視して傍若無人な振る舞いを続ける中国と世界は共存できない。  (2020.11.25)

◇相手は日本の本気度を見ている

 令和2年10月5日は横田めぐみさんの56歳の誕生日だった。母親の早紀江さん(84歳)は、「真っ暗闇の中だが、首相も代わったので少し期待をしたい。必ず助けてあげるといつも思っている」と語ったとのことだが、早紀江さんには何としてもその手で娘さんを抱きしめられるようにしてやりたい。

 拉致問題でずっと気になっていることがある。それは、不法入国した北朝鮮工作員だけで拉致が行えたかということである。日本国内に協力者がいなければできなかったのではなかろうか。

 北朝鮮への不正な輸出や送金、金委員長を崇拝させるような教育など、北朝鮮を利するような人たちが少なからずいる。不正にかかわった者の国外退去、北朝鮮への渡航渡航者の入国制限、資産凍結、日本国籍の剥奪など、厳しい対応をすべきである。

 北朝鮮の意向に添って活動する企業や団体などが制限を受けずにいられる日本であっては拉致解決の本気度(覚悟)が相手に伝わらない。法改正が必要ならすぐにやり、反対する者がいたら拉致問題の解決の意志なしと大いに喧伝したらいい。

 拉致を世界に知らせ解決への協力を依頼するなどの今までの取り組みは必要なことだったが、それだけでは解決が難しい。拉致問題を解決した方が得策と北朝鮮が考えるようにしならなければならないだろう。 (2020.11.1)