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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇新型コロナを攻撃材料にしてはならない

 12月16日、日本医師会の定例記者会見が行われた。会見の模様はテレビで報じられた。新型コロナの感染状況を受けて中川俊男会長が医師会としての見解を述べた。全くの素人のコメントがテレビで流れる状況に呆れていたので、会長の会見には納得できたし新鮮な感覚を覚えた。

 中川会長は、最強の感染防止対策は国民一人一人の感染防止意識に尽きる。4月の第1波を抑えられた時と今の状況は明らかに違い、緩んでいるし慣れている。ほぼ全員がマスクをし手洗いの励行などを続けていけば必ず収束への道、突破口は開ける。国民の公衆衛生意識を信じると述べた。

 また、GoToトラベルの一斉停止についても、さまざまな産業が苦況に喘ぎ自殺者が急増する中で経済対策のバランスを苦慮されながら一時停止の英断をされたことを評価したいと述べた。

 医師会としての見解を述べた後の記者の質問には、会長として考えを非常に率直に述べた。11月25日、西村大臣が感染拡大を抑えられるかどうかはこの3週間が勝負と述べたことに対し、多くの人が勝負の3週間は敗北だったとする中にあって会長は、誰が勝ったか負けたのかは分からないが、「みんなで3週間努力しよう」という政府の明確なアナウンスにより、かなりの層の国民が自粛の努力をしたと思うので、そのアナウンスが無駄とか無効だったということはないと思う。そうしたアナウンスがなければもっと感染が広がっていたのではないかとも述べた。

※西村大臣の談話の2週間後の状況
 12月10日から16日までの1週間の1日当たりの感染者 2615人
 11月19日から25日までの談話前の1日当たりの感染者 2024人
                  なので、1.29倍の増加。

 談話前の更に1週間前とその2週間後の状況
 12月3日から9日までの1週間の1日当たりの感染者   2284人
 11月12日から18日までの1週間の1日当たりの感染者 1628人
                  なので、1.40倍の増加。

 西村大臣のアナウンスがなければもっと感染が広がっていたかもしれないとの中川会長の見解は間違いではないように思う。

 総理の会食(5人以上は避けるよう呼びかけられている中での8人の会食)についての質問には、総理の会食は半分仕事、仕事の一環として会食したのだと思う。これだけ感染が拡大する中での会食だから、万全の注意を払ってお店も万全の対策をとって迎えていると思う。それはそれでいいのではないかと述べた。

 庶民なら気の置けない仲間とゆっくり会食を楽しむ光景を思い浮かべるかもしれないが、総理の会食数は庶民からすれば桁外れであり会食の梯子までしている。どんな高級な料理であっても70歳を越える総理が食べたくて楽しみに出向いているとは思えない。
 中川会長の会見では、12月14日、総理とともに新型コロナ感染症対策で中核的な役割を担う国立国際医療研究センターを視察したと紹介していた。医療従事者の励みになるので、医療現場を視察してほしいとお願いし実現した経緯を説明するとともに国としてできる限りの支援を行うとの考えが改めて明確に示されたことを明らかにした。

※15日の新聞には14日の総理の動静が掲載されていた。1時5分、官邸発。25分、東京・戸山の国立国際医療研究センター着。視察。職員との意見交換。2時24分から27分、報道各社のインタビュー。28分、同所発。47分、官邸着。

 視察の様子は新聞もテレビも報じなかったように思う。日頃医療従事者の窮状、医療体制の逼迫と医療崩壊を危惧する報道をしていながら報じない対応に疑問を感じた。報じられれば全国の医療従事者の励みにもなっただろう。