剣道人口に占める若者の割合は減少して稽古風景が高齢者の稽古会かと見まがうほどの時もある。コロナ禍の中、地元での稽古には顔を出しても遠くまで出かけることは少ないようで以前のような賑わいを取り戻すのはいつのことやらと思う。
コロナもあり、また患って入院していたこともあり稽古ができなくなると体力は相当に落ち込む。早く元の状態に戻そうと無理をすると、アキレス腱や膝などが痛み出しスポーツクリニックのお世話にもなった。
「及ばざるは過ぎたるよりまされり(徳川家康遺訓)」との教えに気をとめることはなかったが、足らない方がやり過ぎよりいいと感じることが多くなった。
若い頃はバリバリで試合にも稽古にも活躍していたのに、今では故障続きで思うように稽古ができない人がいる。剣道が好きだから長く続き高齢になればなるほど楽しんでいる。「これを好む者これを楽しむ者に如かず」と孔子が言っているように剣道を楽しみたいものである。若くても適度に休養を取り無理をしてはならないとつくづく思う。 (2023.1.21)