にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇いじめ(8)…向き合い方が劇的に変わる

 旭川市の女子中学生が凍死したいじめ事件の続報が報じられる度に、学校の対応は許せないという気持ちになる。いじめを完全に無くすことはできないが、少なくともこんな悲惨な結末にならないようにすることはできる。

 そのためには、学校は自校のいじめ調査を公表することが絶対に必要だ。いじめ防止の方針をホームページに掲載していても、いじめの調査結果を掲載している学校はない。

 現職ではなくなっても放っておけばいいという気持ちにはなれない。自分にできないことであればできる人たちに頼むしかない。「世の中を変えようと行動する人だけがこの世の中を変えられる」を信条としていれば猶のこと黙ってはいられない。以下のような内容の意見を先月首相官邸に送った。

 -  -  -  -  -  -  -  -

  昨年3月に旭川市の中学女子生徒が凍死した状態で発見されたいじめ事件が報じられる度に憤りを感じています。

 学校は毎年いじめ調査を行っています。悲惨ないじめ事件を防止するにはいじめ調査の公表が大事です。

 生徒指導主事の頃、いじめの調査結果と生徒への指導を保護者に知らせる文書を配布することに校長の了承を求めると、顔色が変わり時間をかけて文書を検討していた。そして、いじめられていると回答した生徒の状況(解消したのか、指導が続いているのか)も記載するようにとの指示を受けた。

 いじめの調査を保護者や地域に公表するとなれば学校はいい加減な対応は絶対できないのです。文書を配布すると、保護者からはいじめを解消できていないにもかかわらず学校の対応に安心感を覚えるといった声が寄せられました。

 いじめ調査の公表は文書でなくてもホームページへの掲載でかまわないと思います。調査を公表するだけで学校の向き合い方は劇的に変わるのです。早急に対処してほしいと思います。

 -  -  -  -  -  -  -  -

 新聞やテレビなどはいじめ事件の詳細を報じはするが、学校が実施しているそれぞれの学校のいじめ調査に言及することがない。公表を促すような報道がされれば多くの学校が公表するようになるだろう。  (2022.3.13)