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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

生徒指導

◇生徒指導(9)…注意は素直に受けよう

注意されるのは誰しも気持ちのいいものでないが、注意されないのも嫌なものだろう。 昔、突っ張り生徒が「先生は俺を無視している」と腹を立てていた。聞いてみると、「自分を注意しない」というのだった。この生徒は悪いことをしたらきちんと注意をしてほし…

◇生徒指導(8)…遅刻の解消は容易だった

中学校では、職員打合せ終了5分後くらいに生徒の登校時刻を設定している学校が多いのではなかろうか。8時10分から20分までが職員打合せなら、登校時刻は8時25分である。この時刻には担任が教室にいるようにする。 職員打合せ中など、担任が教室に行…

◇生徒指導(7)…万引き防止指導

万引き防止のため、中学校では万引きが起きないような学校であっても、毎年指導しているのではなかろうか。多くの学校は長期休業前の指導になっているように思う。 万引きは商店からの通報だけでなく、生徒からの情報で発覚することも多い。その情報を基にと…

◇生徒指導(6)…職員申し合わせ事項

生徒を指導する前に教職員がきちんとしなくてはということで、以下のような申し合わせを4月の職員会議で毎年確認していた中学校がある。 このような申し合わせをする学校は少ないかもしれない。この中学校は荒れた状態を克服し、数年後には「世の中にこんな…

◇生徒指導(5)…持ち物検査

15・6年前になるが、黒磯市で女性教師が生徒に刺し殺された事件があった。事件後、学校での持ち物検査の是非が盛んに論じられた。そして、必要あればやるべしとの声がはるかに優勢であった。 凶器が校内に持ち込まれれば、教師だけでなく生徒が犠牲になる…

◇生徒指導(4)…生徒心得

足利市内の中学校の校則(心得)は概ね以下のような内容だろう。生徒は年1回(4月)各学級で一斉指導されるが、その後は必要な時に個別指導(話し合いを基本に)が行われる。 どこの学校にも多かれ少なかれ校則(心得)はあるが、多いか少ないかで善し悪し…

◇生徒指導(3)…校則は生徒をしばるものではない

20年程前、校則問題が次々に報じられたことがあった。人権に対する配慮に欠けたり、守ることにどんな意味があるのか疑問に思うような内容ばかりで、改善の必要性を強く感じたのだった。 全国の学校は報道を契機に校則(心得)を見直したように思う。当時在…

◇生徒指導(2)…長期休業後の指導

長期休業が終わると、以下のような調査をする学校が多いのではなかろうか。こんな調査など必要ないと考える人もいるかもしれないが、やってみると、被害や問題が発生した休みも少なくなかったので、やってよかったという思いになる。 - - - - - - - …

◇生徒指導(1)…長期休業前の指導

夏休みや冬休みを目前に控えた頃になると、足利市内の中学校は概ね以下のような内容の指導を行う。学級担任がそれぞれの経験も踏まえて(※のようなことも話しながら)丁寧に指導するのである。指導の効果を高めるためには、学校と家庭の連携が重要であり、そ…

◇保健室を見れば学校の状況が分かる

生徒指導体制が整い、学校に秩序がある時は、保健室が生徒で溢れかえるようなことはまずない。休み時間に訪れた生徒も授業開始前に教室に戻っていく。養護教諭の指導を素直に受け入れ保健室には整然とした雰囲気がある。 しかし、荒れているような時には授業…

◇しくじり行為には意味がある

「しくじり行為(言い間違い、書き間違い、読み間違い、聞き間違い、もの忘れ、置き忘れ、紛失など)には、それなりの意味(本心が潜んでいる)がある。具体的な行為の一つ一つに意味があると主張するつもりはないが、比較的多い」とオーストリアの精神医学…

◇子どもの前では

「子供の前で学校や教師を批判してはいけない」と頭では分かっていても、つい口が滑ってしまう人もいるだろう。教師だってわが子のことになれば、同じような行動をとってしまうこともあるのではないかと思う。2度3度どころか、しばしばやるようでは思慮分…

◇子育ては自然体で

随分前の一時期、私は教職員の多くがよい子と評価する子の保護者と話す機会があると決まって「どのように育てたのか、ぜひ教えてほしい。教師は教育の専門家でなくてはならないので」と聞いていた。すると皆さん不思議そうな表情を浮かべ、「家での様子を見…

◇切れる子ども

ちょっとしたことで暴れ出す切れる子どもの存在が盛んに報じられたことがあった。報道では切れる原因(理由)が明らかにされることもなく、切れる子どもは特異な子どもとの印象をもった人も少なくないだろう。 切れる子どもは自己の感情を制御できないのであ…

◇後よしの原則

朝三暮四(ちょうさんぼし=猿回しが、猿にトチの実を朝に三個暮れに四個やると言ったら、猿が怒った。そこで、朝に四個暮れに三個やると言ったら、猿が喜んだ)の故事は、結果は同じなのにそのことに気づかない、うまい言葉で人をだますという意味だが、言…

◇順風満帆な家庭などない

生徒指導で保護者と話し合っていると、時々、我が家はダメな家庭、とても惨めで皆様に顔向けできないといった心境を吐露する方がいる。そんな時私は必ずこのように話した。世の中順風満帆な家庭などない。どこの家庭でも他人に話せないことが一つや二つ、あ…

◇携帯電話(4)…取り組みの継続

平成22年の西中学校の携帯電話所持率は50%(毎年7月調査、21年は58%)だった。20年度からの所持率0%を目指した取り組みに明らかな効果が現れた。(因に北中は27%、平成22年11月調査) 政府の教育再生懇談会(平成21年11月廃止)の…

◇秩序の維持はとても大切

暴力、恐喝、いじめなど、何でもありの無法地帯と思えた学校に勤務したことがあるだろうか。かつて西中もそのような時があったようだが、このような学校では正常に授業ができないので、当然のことながら学力は低い。正義感などもっていると生きていけないの…

◇携帯電話(3)…足利市内全校の取り組み

携帯電話を欲しがる児童生徒は少なくないが、周りが持っていなければ持ちたい気持ちは弱まる。また、保護者は子どもの要求に負けなくなる。したがって、携帯電話は地域全体で取り組む問題でもある。 今まで危険な目に遭わないような気遣いをし、もう少しで子…

◇携帯電話(2)…調査結果

足利市内全域で、小中学生が「携帯電話を持たない、持たせない」取り組みを始めるに当たり、本校の取り組みが効果を上げるには、保護者だけでなく地域の方々の理解と協力を得る必要がある。そのため以下のような文書を地域全戸に配布した。 − 地域の皆様 − …

◇携帯電話(1)…世の中に闘いを挑まなくては

足利西中の携帯電話所持率は、62%(平成20年7月調査)だった。34%の学校(北中、平成20年11月調査)もあるので、かなりの高率である。 職業人でもない中学生に、携帯電話は必要ないと考えていても、抗しきれずに与えてしまうのだろう。「子ども…

◇子どもを非行にする10ヵ条

若林繁太先生(1978年、篠ノ井旭高校の校長として、全国から集まった中途退学などの多数の生徒を立ち直らせた教育実践で、読売教育賞を受賞。「教育は死なず」、「家庭の復活」、「学校を立て直す」など、著書多数。故人)は、自らの著書「教育よ、よみ…

◇明日を信じて

「朱に交われば紅くなる」という思いがあるのか、問題行動を繰り返す生徒と我が子をつき合わせたくないと考える保護者は少なくない。中にはつき合うなと注意する保護者もいる。教師も問題行動の波及をくい止めるために、時にはそのように考えることもあるだ…

◇保護者を責めない

生徒指導のために保護者に学校へ来ていただくことがあるが、保護者を責めない対応は重要である。涙を流して嘆き悲しむ保護者を前にし、良い子にしようと一生懸命に育ててきた保護者を責めるようなことがあってはならない。逆の立場になって考えれば、同じく…

◇連携して(2対1で)指導したなら

生徒指導主事の頃、行動がとても危なっかしく、このままではどこかに飛んでいってしまうのではと不安になった女子生徒がいた。そこで、担任と二人で家庭訪問をしたところ両親とも娘の行動に不安をもっておりどうすべきか困っていた状態だった。 しばらく話し…