注意されるのは誰しも気持ちのいいものでないが、注意されないのも嫌なものだろう。
昔、突っ張り生徒が「先生は俺を無視している」と腹を立てていた。聞いてみると、「自分を注意しない」というのだった。この生徒は悪いことをしたらきちんと注意をしてほしいと願っていたのである。
生徒の多くは教師の注意を素直に受け入れるが、そうでない生徒もいる。教職員の言うことを誰もが素直に受け入れる学校にするため、また、「注意しても素直に受け止めないのでは…」との危惧は注意しない行動(教職員の見て見ぬふり)にもなりかねないので、生徒指導便り「生き生きとした学校生活のために」を通して全生徒に以下のような指導をしたことがある。
- - - - - - - -
友達や地域の人、先生の注意には、
◎「すみません」などと、明るく応じて改められるようにする。
(明るく応じられる人は、強い人なのです。大人です。)
◎注意に、「ありがとう」と言えたら最高(達人)です。
- - - - - - - -
「良薬口に苦し、良言耳に痛し」、受け止めるところは受け止める生徒であってほしいものだ。プイと横を向きふてくされてしまうようではさびしい。 (2014.7.13)