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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

教育

◇砂の袋詰めは美しくない

甲子園を目指した高校球児達の熱い戦いが今地方で繰り広げられている。間もなく出場校も決定するが、多くの国民が本戦を楽しみにしていることだろう。 夏の甲子園は特に感動の大会で見る者の胸を熱くさせる場面が多い。青少年の健全育成にも多大な貢献をして…

◇教育の観点から

教育界には今までの取り組みをそのまま継続し、新たな取り組みを加えていくようなところがある。したがって、学校現場は忙しくなり余裕がなくなっていく。忙しければ文字が示す通り心を失う。教師の心が失われるような学校で成果を上げることは難しい。学校…

◇創造的な人間を育てるには

競争の激しい社会を生き抜くために創造性に富む人間が特に必要になったのか、それとも創造性を欠く人間が多くなったからなのか、創造性を培い創造的な人間を育むことの重要性がしばしば語られた時期があった。しかし、創造性を培うにはどうしたらいいか、創…

◇ホウ・レン・ソウ

職員会議などで教職員は、ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)の徹底を指導されるのだが、徹底できないことが往々にしてある。徹底すれば問題の発生を未然に防いだり、あるいは上手に問題を解決したり、組織としての力が大いに発揮されることになる。 徹底…

◇家族を大切にする国に

紀元前七世紀、現在の中国の山東省の地にあった斉(せい)という国の宰相となり、桓公(かんこう)を春秋時代最初の覇者たらしめた管仲(かんちゅう)は、貧しい少年時代を回顧して次のように語った。 私が生活に困窮していた頃、鮑叔(ほうしゅく)と一緒に商売をし…

◇同僚の評価が重要

人の評価をその人の周囲の10人が行えば、数名が肯定的評価を、同じく数名が否定的評価を、大半は可もなく不可もなくというのが普通の人の評価ではなかろうか。ほとんどの人にいい評価をされる人は稀だが、その逆も稀だろう。 教職員としての評価は普通であ…

◇短時間指導で成果を上げる

平成24年度から現行の中学校学習指導要領が完全実施になった。旧指導要領に比べると、各教科等の授業時数は980時間から1015時間に増加し、1週間(月~金)の授業時数は28時間から29時間になった。 5時間授業の日が週に2日から1日(6時間の…

◇学校教育と家庭教育

学校は家庭の領域にまで踏み込むべきではないと考えている人は少なくない。学校としてもその方がはるかに楽だし、できればその方がいいと考えることもあるだろう。しかし、単純に割り切れないのが教育なのである。 家庭の悩みをしっかり携えて登校する生徒を…

◇人間を力で屈伏させることはできない

中高生によるいじめなど暴力事件がしばしば報道されるが、どうしてそんな酷いことをするのだろうと感じる。棒などで叩いたり、集団で殴る蹴るなど自制心が見られない、また、人の痛みを考えない凄惨な事件になっている。些細な動機が多いようだが、暴力で決…

◇教育でしか救えない

「親や教師の言うことはきちんと聞く」べきかどうかを中高生に調査し、国際比較でもしたらかなり悪い結果が出るのではないかと思う。ついでに家族を大切に思っているかの調査をしたら、これまた悪い結果が出るのではないかと思う。家庭内の悲惨な事件や対教…

◇教育建言

平成19年10月、文科省に出向き初等中等教育企画課長、企画課総務係長に以下のような意見を述べ(30分の予定だったが、延びて45分になった)た。先生方にも各種会合等で積極的に意見を述べてもらいたい。そして、本物の教育活動が展開できる環境を創…

◇個性は自ら伸ばすもの

個性の尊重、個性の重視、個性を生かす、個性を育むなど、今まで個性という言葉を何度も耳にしてきたが、教育活動は本来一人一人の成長を期して行われるものだから、当然のことなのかもしれない。個性を考慮しないのは問題だが、一人一人に完璧に対応した教…

◇全国学力・学習状況調査

平成19年度から、全国学力・学習状況調査が小学6年生と中学3年生全員に実施(毎年4月)された。民主党政権となり22年度からは抽出調査及び希望利用方式に改められたが、この度の政権交代により26年度からは当初方式に戻されるようである。 学力テス…

◇孝行猿物語

長野県の長谷村に伝わる民話がある。長谷村に行ったことはないのだが、南アルプスの山に囲まれ、標高は千メートルを越えている。人口は2000人程で、現在は伊那市になっている。 長谷村の柏木という集落に、勘助という腕のいい猟師が住んでいた。冬も近い…

◇逆らって生きることも

私は30年程前に年賀状を廃止した。それを知らずに年賀状を送ってくれる人には、申し訳ないとは思いつつもほとんど書かない。大病を患ったとか、結婚したとか、就職ができたといった特別の場合などに何通か書くぐらいである。 年賀状くらいでも世の中に逆ら…

◇日本語を大切に(3)…納税者は誰なのか

道路や線路の下を通行できるように掘り下げて、立体交差にした栃木県内の道路には、山川アンダー、田中アンダー(ともに足利市)、富岡アンダー、大橋町アンダー(佐野市)といったアンダー標識や迫間地下道、あずま地下道(ともに足利市)のような地下道標…

◇余裕がないと

教師の仕事は忙しく、目の前の仕事で精一杯の状況がある。他のことに目を向けていたのではいつまでも仕事が終わらない。脇目もふらずの心境にさせられてしまうようである。教師は視野が狭いとの批評を耳にすることがあるが、こんなところに大きな要因がある…

◇三猿の意味は

東照宮の神厩舎に8枚の神猿彫刻がある。1枚目は、子猿の傍らの親猿が遠くを眺めている。2枚目は三猿である。そして、その後に成長していく6枚の猿の彫刻がある。2枚目の三猿は有名で、「見まい 聞くまい 話すまい」と理解されているが、真の意味は「見…

◇日本語を大切に(2)…文化破壊では

「戦後レジーム(体制)を見直す、そういうスキーム(枠組み)をつくる、マニフェスト(政権公約)、3月にパブリックコメント(一般からの意見募集)が行われる、サプライズ(驚き)発言、総理のパッション(情熱)の具体化、家庭教育支援フォーラム(公開…

◇分かる授業の展開には

「分かる授業を展開する」ということに対して異を唱える教師はいない。教師なら分かる授業を展開したいし、また、当然の責務でもある。しかし、言うのは簡単だが、本当に全生徒に分かる授業を展開できるのだろうか。既習内容を十分に理解している生徒に対し…

◇日本でも国際感覚は磨ける

平成17年、足利市の青少年国際交流、中学生訪米団としてスプリングフィールド市を訪問した。訪問の目的は国際感覚を磨いてくること、両市の友好親善を図ってくることだった。 国際化の時代であり、国際感覚を磨く必要性が語られるが、訪米を通して、国際感…

◇研究ばかりじゃ

「学校の先生は本を読まない」と言われた(西中出入りの本屋さんではない)ことがある。他の職種の人達との比較でも調査に基づくものでもない。昔の先生に比べ本を買う先生が少なくなっている実態と、人を教育する立場の人間はたくさん本を読んで見識を深め…

◇三方よし

近江商人の商いの理念が内外教育に紹介(日本大学の佐藤晴雄教授、三方よしの教育改革と題して)されていた。商取引は「売り手よし、買い手よし、世間よし」(この理念の出処は、1754年、麻布商の中村治兵衛宗岸が、跡継ぎ養子のためにしたためた書き置…

◇改革には勇気が

教育界ほど改革に消極的なところはないと感じている。民間会社なら、改革をためらっているようでは業績を上げることができないばかりか、倒産の憂き目にあうことだってある。それがないせいだろうか、突出を避け横並びを志向する習性が染みついてしまったか…

◇会議は研修の場でもある

年度末・始はどこの学校でも会議が多くなる。本校の会議ではかなり意見が出されとてもよいと思う。一人一人が思うところを存分に披露したなら、それによってみんなの認識も深まる。人間には、自分の世界に納まろうとする傾向があるように思う。自分の殻を破…

◇日本人は無規範ではない

「あなたの宗教は」と問われれば、日本人の多くが無宗教と答えるのではないかと思う。そう答えても、日本人は違和感をもたないのだが、キリスト教徒やイスラム教徒のように、宗教が生きる規範となっている外国人には理解できないことのようだ。無宗教=無規…

◇善人になるには

何の本だったか思い出せないのだが、「人間の心には悪い心と良い心が混在している。だから良い人間になるためには、良い行いを積み重ねることである。そうすれば、悪い心が住めなくなる」と書かれていた。実に単純な言い回しに感動してしまった。 昔テレビで…

◇子どもの手本であってほしい

教職について数年の頃だったが、宴席で超難関大学の学生が「うちの大学には馬鹿がいっぱいいる」と話した。優秀でなくては入れない大学なので、周囲には怪訝な表情があった。学生は「勉強ができただけですよ」と付け加えた。どんなことを指して馬鹿と考えて…

◇高齢化社会

年金や医療費など、高齢化社会がもたらす公的負担の増大、そして、それを支える就労者世代の負担を憂えるような報道には高齢者は社会のお荷物と言っているようで、情けない気持ちにさせられる。家族や社会に貢献してきた高齢者への感謝の心を忘れた冷たい姿…

◇民間人「校長・教頭」

教育改革のために民間人を登用したのだが、成果を上げるのは容易なことではないようだ。今ではほとんど話題に上らなくなった。栃木県の民間人校長は小中高にそれぞれ一人ずつの3人である。民間人教頭(副校長)はいないが、教育に関する職の経験があるとい…