学校は家庭の領域にまで踏み込むべきではないと考えている人は少なくない。学校としてもその方がはるかに楽だし、できればその方がいいと考えることもあるだろう。しかし、単純に割り切れないのが教育なのである。
家庭の悩みをしっかり携えて登校する生徒を、家庭の問題と取り合わなければ、いつまでも悩みを抱えて生活することになる。したがって、子どもの成長のためには学校も家庭も互いにできるところをしっかりとやり、補完し合えるところは補完していくことが必要である。
子どもを育てることは保護者の励みであり喜びでもある。教職員にとっては、それが使命であり生き甲斐でもある。したがって、同じ立場で連携していくことが大切であり学校教育と家庭教育は厳密に分離することができないのである。 (2013.4.22)