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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営(足利市立中学校)、「生き生きとした学校生活のために」生徒指導主事として取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇不登校Ⅳ…理解は進んでいない

 滋賀県愛荘町で開かれた首長会議(10月17日、知事と県内市町の首長が参加)での小椋正清東近江市長の発言が物議を醸している。発言(「不登校の大半は親の責任」、「フリースクールは国家の根幹を崩しかねない」など)は信念を感じさせるが、不適切と感じた人が少なくなかったのかもしれない。市長は不登校の保護者やフリースクール運営者への配慮を欠いたと謝罪した。

 10年程前になるが、ブログを読んだ方に以下のようなコメントをいただいた。不登校には親だけでなく子どもも苦しんでいるのが実態である。

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 14歳不登校児の母

不登校で検索していて辿り着きました。
涙が止まらず泣きながら読ませていただきました。
母親の私が信じて守ってあげるべきなのに、今まで悩み辛く苦しくて、きつい言葉や感情をぶつけ、娘を責めて傷付けてました。
娘が悩んでいるのを分かっていたし、本当は優しくて素直で繊細な子だって私が一番知っているのに。
守ってあげなければダメですよね。

心の重りが取れました。
今日からは笑顔で頑張れます。
ありがとうございました。
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 以前のブログ不登校(1)…不登校を理解する」に記載した不登校の状況(2006年度)に比べ大幅に増加した現在の状況には驚かされる。不登校の理解が進んでいないので適切な対応ができていないと考えるべきだろう。


 不登校児童生徒の年度別推移

                                    小学校           中学校
2006年度…    23,825人(0.33%) 103,069人(2.86%)
2007年度…    23,927人(0.34%) 105,328人(2.91%)
2008年度…    22,652人(0.32%) 104,153人(2.89%)
2009年度…    22,327人(0.32%) 100,105人(2.77%)
2010年度…    22,463人(0.32%)  97,428人(2.73%)
2011年度…    22,622人(0.33%)  94,836人(2.64%)
2012年度…    21,243人(0.31%)  91,446人(2.56%)
2013年度…    24,175人(0.36%)  95,442人(2.69%)
2014年度…    25,864人(0.39%)  97,033人(2.76%)
2015年度…    27,583人(0.42%)  98,408人(2.83%)
2016年度…    30,448人(0.47%) 103,235人(3.01%)
2017年度…    35,032人(0.54%) 108,999人(3.25%)
2018年度…    44,841人(0.7%)  119,687人(3.65%)
2019年度…    53,350人(0.83%) 127,922人(3.94%)
2020年度…    63,350人(1.0%)  132,777人(4.09%)
2021年度…    81,498人(1.3%)  163,442人(5.0%)
2022年度…105,112人(1.7%)  193,936人(5.98%)     (2023.10.27)