保護者や地域から学校に届く教師への苦言などには、同感に思うこともある。このような時には、改められるよう助言してやることが同僚のあり方として大切である。そのままにしたのでは、やがてその教師だけでなく学校としての信頼も失うことになる。
教師の口から、「言いにくいことでも親友のためを思うなら、言ってやるのが親友だし親切というものだ」との言葉が発せられることは多い。私も何度か言った覚えがある。しかし、生徒にはそう言いながら、同僚には言えないようでは困る。一時的にはいやな思いもするかもしれないが、冷静に受け止めて改善していくような教師でなければ職を全うすることはできない。
民間会社なら絶対にそのままにしない。なぜなら会社がなくなってしまうからだ。国民の負託に応えるとの強い意志をもって、言うべきことは言い、伝えるべきことは伝えなければならない。教えるのは好きだが、教わるのは嫌いのようだと受け止められるような教師になってはならない。 (2015.3.3)