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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇生徒指導(21)…名札を外す必要はない

 職種によって違いはあっても、多くの職業人は名札を付けて働いている。宅配などのトラックでは、運転者名を表示している場合もある。氏名を明らかにすることは職業に対する責任感、自覚を高めるのに有効なのだろう。

 生徒の場合は、体育着(名札の縫いつけや刺繍が多い)は別として、安全ピンなどで付け外しができる名札は校内だけで付け、校外では外す学校が多くなっている。名前を覚えられることによる被害を防止するというのが理由である。

 名前を覚えられたために、被害に遭ったという話は聞いたことがない。あれば警察から何らかの指示(通知)があるはずだ。もちろん、教育委員会からもあるはずで、そんなことは現職中一度もなかった。

 修学旅行で感じたことだが、名札を付けていない学校よりも、付けている学校の方がきちんとしていた。付けている学校で酷い(教師の言うことを聞かないなど)と感じた学校はなかった。在職した中学校でも名札を付けて出かけたが、生徒にも教師にも楽しい修学旅行になった。

 中学生にもなれば、名前を呼ばれて後をついていくようなことはしない。名前を覚えられて被害に遭う可能性は皆無ではないだろうが、わざわざ名札を外す必要はない。   (2015.4.13)