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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇国家犯罪「拉致」に立ち向かう

 令和2年6月5日、横田めぐみさん(1977年、北朝鮮に拉致された。当時13歳、中学1年生)の父で、拉致被害者家族会初代代表の横田滋さん(87歳)が亡くなった。9日、横田滋さんの妻の早紀江さん(84歳)ら遺族が都内で記者会見を行った。滋さんについて早紀江さんは、「何も思い残すことはないほど、拉致解決に全身全霊で打ち込み頑張った」と語った。

 拉致問題の解決を難しくしたのは、何もしてこなかった政治家や北朝鮮が拉致なんかするはずないと言い続けたメディアによってあまりにも時間が費やされてしまったこともあるのだろう。

 息子(弟の哲也)さんは、拉致問題が解決しないことについてジャーナリストやメディアの方々から総理批判を耳にするが、総理ほどよくやってくれる人はいない。何もやっていない方が批判をするのは卑怯だ。的を射てない発言は止めてほしいといったことを述べた。

 めぐみさんは、父の誕生日の翌日(11月15日)、下校途中に忽然と姿を消した。1997年1月21日、横田さん夫妻の下に北朝鮮で生きているとの情報がもたらされた。無事を祈り続けた約20年の日々、そして、その後の救出のために戦った20数年の苦悩は想像を絶する。

 アニメ「めぐみ」を生徒に見せようと思えばいつでも見せることができたのに、現職の時それをしなかった。今でも悔いが残っている。北朝鮮の国家犯罪に立ち向かうには、日本人の一部が騒いでいるだけで多くは関心がない、いずれ問題にならなくなると北朝鮮に思われないようにしていくことが肝要である。拉致を解決しなくては国家の明日はないと指導者が考えるようにしなければならない。 (2020.6.12)