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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇部活動は大切な教育活動だが(3)…部員の思いを把握していれば

 部活動には人生(哲学)が詰まっていると過去のブログに書いたが、部活動を通して人生の指針となるようなものをつかみ取ってほしいものだ。そのためには部活動が健全に運営されなければならない。

 新年度になり、新入生が加わると各部の活動は活気づく。2年生は上級生として、3年生は最上級生としての自覚も出て、それぞれ更に成長していく。したがって、それまで同様の指導が続いていくが、友達をつくりたい、楽しい時間を過ごしたい、体力をつけたい、今まで続けてきたのでもっと上手になりたい、やってみたかった、兄弟や父母から勧められたといった新入生の入部動機、部活動への期待や不安などを知っておくことは重要であり、また、上級生の思いの変化も把握できたら部活動を見直し健全な運営に役立つだろう。

 中学生になると、部活動で忙しくなり、それまで習っていたピアノや書道、算盤、水泳など、続けられなくなって止めたという話をしばしば耳にするが、中学生になっても続けられるよう配慮したいものだ。続けるために活動日に休むことがあってもそれを容認する雰囲気があったらどんなに救われることだろう。

 長距離を走る人間には、最初から勝負で走るレーサータイプ、マイペースで走り、最後に余力があったら全力を出すランナータイプ、勝負度外視でジョギングのように走るジョガータイプの3つがあるとのことだ。強くなって選手になり、試合で勝ちたいと考える部員もいればジョガータイプの部員もいる。部活動は部員の視点にも立って考えていくことが大切だろう。 (2017.3.6)