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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇学級閉鎖をしない対応ができたらいいが

 めっきり寒くなり、空気も乾燥していて、いよいよインフルエンザ流行の季節になった。罹患者が出てくると登校を遅らせたり、早帰りにしたり、中学校では部活動を中止したりして予防に努めるが、更に罹患者がでれば学年や学級を閉鎖(臨時休業)することになる。

 在籍生徒の10%~20%の罹患者が判断基準だが、罹患者の急増といった動向も考慮し学校医との相談の上決定する。30人の学級であれば、通常5~6人の罹患者で閉鎖になる。

 インフルエンザ罹患者は出席停止であり、1週間くらいは登校できなくなるが、閉鎖することの問題点は罹患していなくても登校できなくなることである。学級閉鎖が終わり、登校できるようになったところで罹患してしまえば引き続き登校できなくなってしまう。

 中学生くらいになっていれば共働きの家庭でも仕事に行くことができるが、小学校の低学年だったら一人で残しておけない。祖父母など面倒をみてくれる人がいなければ、どちらかが仕事を休むことになる。子どもが罹患したなら仕方がないが、そうでない場合は受け入れ難いことだろう。

 校医さんに、この時期は大勢の患者を診察するので先生だって罹患してしまうのではとお聞きすると、「私はかかりません」と自信をもって応えられたのには驚いた。頻繁に手洗いをし口や顔を触らないようにするとのことだった。校医さんのようにして予防したいものだが、素人には簡単なことではなさそうだ。

 学級閉鎖の措置は1度限りということではない。新たな罹患者が次々に出てくるようなことになれば、2度3度ということも有り得る。閉鎖の措置は取らなくてもいい、あるいは判断基準をもう少し引き上げてくれればと考えている学校は少なくないだろう。   (2014.12.11)