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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営(足利市立中学校)、「生き生きとした学校生活のために」生徒指導主事として取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇授業の充実

 皆さんは学校生活のほとんどを授業で過ごしています。したがって、1時間1時間の授業を充実させていくことはとても大切です。

 授業を充実するにはどうすればよいのでしょう。立派な先生を集めても無理だろうと思います。アメリカの高校に留学した16歳になる女子生徒が書いた本を読みました。この高校では、ケネディ大統領も学んだということなので、アメリカでも名が知られた高校なのかもしれませんが、5時間の授業があれば、家で5時間の勉強をしないとついていけないのだそうです。皆さんはどうでしょう。そんなに勉強しますか。

 アメリカの生徒は、授業中積極的に質問をします。また、教室移動も素早いとのことです。この本を読んでいて、授業は教師と生徒で創り上げるものと感じましたが、皆さんには、授業中どんどん質問をするなどして、先生と一緒にいい授業を創り上げてほしいと思います。(平成22年11月29日 学校集会)

 授業を充実させるために、教師の力量はとても重要なことだが、生徒がその気になっていることも重要である。生徒をその気にさせるのも教師の力量なのだが、何の目的もなく学校に来る生徒をその気にさせるのは容易ではない。

 どんなに経験の浅い教師でも、しっかりと充実した授業が行われていく学校が本当の学校と考えている。教え方が上手でなかったとしても、それを補う程の若さや熱意は生徒にとって不利になることではない。授業への受け身の姿勢が、16歳の留学生が知らせるアメリカの学校のように積極的になったら生徒はどれほど伸びていくことだろう。    (2014.10.18)