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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇家族を大切にし教師を敬う

 相変わらずびっくりするような事件が頻発しています。私は、どうしたらこの国を変えることができるのかと考え続けています。そして今は、どうしたらよいかが少し見えるようになりました。日本人誰もが、それぞれの立場で、それぞれのやるべきことがあるということが分かりました。当然、皆さんにもあります。今日は二つのことを話します。

 一つ目は、家族を大切にすることです。皆さんは、家族全員の誕生日を覚えていますか。家族の言うことをきちんと聞きますか。一緒に食事をするよう努めていますか。後で食べると部屋にこもっているようなことはありませんか。家族団らんの時間をもつようにしていますか。家族を楽しませるような話をしたりしますか。どうでしょうか。家族の言うことを聞き、家族を大切にすることはとても大切です。

 二つ目は、教師を敬うことです。日本では教師を敬わない人が増えてしまったようです。教師の言うことは絶対に聞くべきと考えている日本の生徒の割合は、中国、韓国、アメリカに比べ圧倒的に少ない。逆に、教師の言うことを聞かなくてもかまわない、と考える生徒の割合は、圧倒的に多く世界の笑いものと思います。教師の言うことを聞き、敬うことはとても大切です。家族を大切にすること、教師を敬うことは、皆さんのためにも世の中のためにもなります。(平成22年12月24日 2学期終業式)

 大切にされるような資格があるか、敬われるような資格があるかを問うよりも、家族を大切にしているか、教師を敬っているかを問うべきだろう。大切にしないから大切に思えない、敬わないから敬われるような教師が育たないとも感じるのである。個々の問題(それぞれの家族や教師)に目を向けることも大切だが、この国全体の風潮を改めるとの観点に立って考えることも大切だろう。

 世界20カ国の青少年の調査が紹介(平成22年3月22日産経新聞されていた。「親を尊敬しているか」の問いに、「はい」と答えた割合が、日本は25%(平均は83%)だった。「教師を尊敬しているか」の問いには、21%(韓国、アメリカ、EU欧州連合は80%以上)だった。19位の国でも70%ということなので、日本は驚異的な最下位である。  (2013.12.26)