全教室に国旗を掲げたことは過去のブログで取り上げたが、教室に国旗を掲げることについて教職員の意見を求めると、国旗に対する日本の国民感情からすると望ましくないとの反対があった。国旗を忌避するような国民感情があるとは思えなかったが、掲げてみてそれがよく分かった。
物事の判断を国民感情という観点から語られるとそのほとんどが否定されるが、否定のためにメディアなどが持ち出す国民感情は、国民の実態とかけ離れているように感じる。
米軍オスプレイの海上不時着事故(平成28年12月13日)は、県民への被害防止と搭乗者の生命のためにとったパイロットの緊急避難行動だった。機体は大破しても県民の被害はなく、また、搭乗者に死者が出なかったのも幸いだったが、そのことへの言及はなく、メディアはオスプレイ、米軍への激しい批判を続けたのである。
事故原因が明らかになり、19日から飛行が再開されることになると、事故から1週間も経たないのにと、また激しく批判し県民の反発は必至と報じた。
「国民感情からすると」とか、「反発は必至」とか、「批判が高まるだろう」といった報じ方、そして、反発する人の声などを報じれば反発し批判することは当然のこと、それが正しいと世論を誘導しているようなものだ。偏向報道が多く報道への信頼が薄れているのは当然のことである。 (2016.12.26)