剣道は難しく、教えられたように考えたようにできないことが多いのだが、子ども達には期待があるからなのか、たくさんのことを教え、あるいは難しい指導(注文)をしていることが多いように思う。子ども達に教えていることが(自分が)できたら、誰でも8段になれると言われるくらいなので、難しさを分かって指導することが大切なのである。
教育界には、「学ぶことを止めたら、教えることも止めるべし」との箴言(しんげん)があるが、剣道も同じである。指導者なら防具を着けて稽古しなければならない。
稽古をすればするほど難しさが分かる。達人と言われた昔の大先生は、多くを語らなかったということである。知る者は言わず、言う者は知らずということなのだろう。 (2013.4.18)