年度当初は仕方がないとしても、年中会議が行われるような学校は教職員にとって苦痛であり、働く意欲も削がれるのか、自分の経験では活力のある雰囲気のいい学校はなかった。生徒指導上の問題もしばしば発生した。
生徒と教師が一緒にいられる時間が短くなるのだから、そうなって当然かもしれない。会議が多い会社ほど失敗が起きやすいと聞いたが、学校も同じである。
学校で会議が多くなるのは、教育委員会などから人権教育、特別活動、生徒指導、学習指導といった研究学校の指定(通常1・2年だが3年の時もある)をされたり、あるいは教育研究大会の会場校を引き受けた時には、連日のように会議が続くこともある。
発表が近づくと、学校だけでは仕事が終わらないので、家に持ち帰り夜中の2時3時までという経験のある教職員は少なくないだろう。
そんなに頑張ったのだからさぞかし成果が上がるかというとそうもいかない。生徒指導の研究学校の指定を受け、生徒指導を研究していた学校が荒れてしまったこともある。
教職員が研究のための研究と感じるようなもので、頻繁に会議を開かなければならないもので、成果を上げることはできない。会議は最小限であるべきだろう。 (2016.6.14)