この制度は学校経営に役立ったと前回述べたが、学校が作ったのではなく国が作った制度だからだろう。
学校評議員会議で意見を求めた事項は数多くあったが、以下の事項は、評議員の同意を得る必要性を強く感じたものである。これらのことに疑問を呈した方もいたが、学校評議員会で了承されたことを伝えると納得された。
・男女混合名簿(足利市内の学校は全て混合名簿)を男女別にすることについて
名簿は事務処理にとってどうなのかという観点で考えるべきである。男女別にして何の問題もないはず(評議員全員)との意見をいただき、男女別(女子が先、男子が後)に変更した。
・国旗を全教室に掲揚することについて
最近、対向車からよく見えるように国旗を掲げた車をよく見かける。一般の人には抵抗感はあまりない。国旗を掲げることは当然のこと(評議員全員)との意見をいただき、平成17年1月、全教室に掲揚(足利北中)した。
・足利市歌を全生徒が歌えるようにすることについて
足利市歌(昭和10年制定)は、学校で教えられていなかった。今さら教える必要はないと考える人も少なくなかったが、郷土への愛着、誇りを育むため全生徒が歌えるようにしたい。長野県民の「信濃の国」のような歌にしたいと述べると、是非そうした方がいいとの意見をいただいた。
市歌は校歌とともに登下校時に放送され、合唱コンクール(平成19年に北中、平成22年に西中)で全員が歌った。西中の場合は卒業式でも歌われた。
・市内共通の通信票を本校独自のものに変えることについて
市内共通の通信票は、市が一括して業者に発注していた。本来は学校が独自に作成するものだが、自由に変更ができなかった。変更する場合は、全中学校の協議が必要で、現行通りという学校があればそこで沙汰止みになってしまうのである。
行動の記録の趣旨には、生徒にも保護者にも分かりにくい文言が少なくない。その他のことでも改善する必要があるとの説明に、評議員は賛同した。
広島県の高校長が、君が代・日の丸問題で卒業式の前日に自殺(平成11年2月28日)したことが転機となり国旗国歌法が成立(平成11年8月13日)したが、二度とあのような悲劇を繰り返さないで済むことだろう。学校評議員制度も国旗国歌法と同様に、校長を力強く支えてくれるものに思えたのである。
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平成〇〇年度 第〇回学校評議員会の開催について
初冬の候、学校評議員の皆様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。常日頃より本校教育活動に深いご理解とご支援を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、標記の件について下記のように行います。ご多用のこととは存じますが、ご出席いただきたくご案内申し上げます。
記
1 日 時 〇〇月〇〇日( ) 17:00~
2 場 所 〇中学校(校長室)
3 内 容
・次年度経営方針について
・新学校評価について
・混合名簿について
・本校教育についてのご意見、ご要望について
・その他
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第〇回 学校評議員会議
平成〇〇年〇月〇日( ) 19:00~
足利市立〇中学校 会議室
進行 教頭
1 開会
2 あいさつ 〇〇校長
3 学校から
①お知らせ 〇〇教頭
②ご意見をいただきたい 〇〇校長
・PTA役員(別紙)
・北中建言の全戸配布(別紙)
・不登校文書の全戸配布(別紙)
③次年度の予定 〇〇教務
4 学校評議員の皆様から 〇〇教頭
(地域の声、学校への要望など)
5 閉会
(2016.1.19)