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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇日本語を大切に(2)…文化破壊では

 「戦後レジーム(体制)を見直す、そういうスキーム(枠組み)をつくる、マニフェスト政権公約)、3月にパブリックコメント(一般からの意見募集)が行われる、サプライズ(驚き)発言、総理のパッション(情熱)の具体化、家庭教育支援フォーラム(公開討論会)、改革のモメンタム(勢い)が低下、レームダック(権力衰退)はいかんとも、…」といった外国語は、適当な日本語があるにもかかわらず、国民に向けて発せられている。なぜ日本語を使わないのか不思議である。

 外国語を排斥するつもりはないが、政財界や報道関係者など、多くの国民を対象に仕事をする方は、外国語の使用に留意する必要がある。公務員ならかなりの制約があって当然である。国民が理解できるようにしなければならないからである。

 伊吹文明京都府剣道連盟会長)文部科学大臣は、小学校の英語必修化に反対し、国語をしっかり学ばせるべきとの所信(就任時)を述べた。日本人は日本語で考えを組み立てる。単なる言葉(伝達手段)ではないので、英語必修化の是非はともかく、国語の重要性という点での異論はなかったように思う。「国語の力をつけないと英語の力もつかない」と、何人もの英語の教師が話しているが、小学校で英語が必修(5・6年生)になったのだから、国語教育は益々重要だろう。

 中国人には、中華思想による世界に冠たる漢民族としての誇りがあるのか、欧米劣等感がないとのことだ。日本人はどうなのだろうか。台湾人から何通か手紙をもらったが、しっかりとした漢文(日本文の時もあったが)で書かれていた。日本語は日本の文化そのものなのだから、もっと大切にすべきだろう。 (2012.10.3)