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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇子どもを育てるための提言

教育

 市内の小学校の出来事として、「再三の注意にもかかわらず、授業妨害をする児童を厳しく叱責すると、[殴るなら殴れ、教育委員会に言うから殴れ]と開き直り、先生が当惑してしまった」との記事(両毛新聞)に驚いた北指連(足利の北中地区児童生徒指導連絡協議会の略称)の委員から、「地域として、このような問題に対処する必要があるのではないか」と、協議会開催の要望があった。

 北中地域で、記事のようなことは起きていないが、今後も起きないようにしていくことが大切である。そのためには、家庭での子どもへの働きかけが重要であり、特に有効と思える以下の5つの事柄を、「北指連(ほくしれん)」の提言として地域に発信(平成19年3月)したのである。


☆教師を敬う子どもにしよう

 記事のような子どもほどではなくても、教師を敬い、精一杯努力する子どもは少なくなりつつある。立派な教育を望むなら、教師を尊敬する社会を回復させなければならない。

☆子どもに規則正しい生活をさせよう

  「規則正しい生活をするとねばりが出る」とのことだが、意欲や気力に欠け、物事を続けられない生徒は、ほとんど例外なく不規則な生活をしている。

 規則正しい生活をすれば気持ち(心)も変る。いろんな事件が起きる度に、心の問題を指摘する声が上がるが、加害者の生活実態(働く意欲に乏しく無職、遊んでばかり、不健全なビデオや雑誌に囲まれ、乱れた生活習慣など)が明らかにされると、心の問題というよりは生活の問題とされるべきことが多い。

☆子どもと一緒の時間を長くもとう

 小学校では、「先生、遊ぼう」と子どもが声をかけなくなっている。先生が忙しいのを知っているからだ。このような状況を「教育不在の教育」と言う人もいる。家庭も似たようなもので、仕事仕事で、家族が一緒にいる時間が極端に少なくなっている。難しいことではあるが、学校も家庭も相当な努力が必要である。

 学校では、教師と生徒が一緒にいられる時間、家庭では、家族が一緒にいられる時間が多ければ多い程望ましいのである。

☆郷土の行事に子どもを参加させよう

 「栃木の子どもをみんなで育てよう」、「地域で子どもを育てよう」との呼びかけがされているが、「みんなで」とか、「地域で」子どもを育てるためには、地域のみんなが一緒に活動し楽しむことが必要である。こんな体験を通して、郷土連帯、郷土愛が育まれていくのだろう。
                                  
☆我慢のできる子どもにしよう

 ちょっとしたことで暴れ出す、切れる子どもが時々報道される。報道では、切れる原因(理由)を明らかにしていないが、切れる子どもは自己の感情を制御できないのであって、多くの切れない子どもと本質(資質)的な違いはない。

 感情を制御できないのは我慢ができないからであり、我がままなのである。特異な子どもではない。人間誰しも、時には思う存分切れてみたいと思うことがあるかもしれない。切れないのは、切れるわけにいかないからだろう。


 北指連は、児童生徒の健全育成、非行防止を図るための組織である。地区内の小中PTA会長、校長、PTA補導部長、児童指導主任、生徒指導主事、自治会長、民生・児童委員、主任児童委員、育成会長、警察官、補導員、公民館長、保護司で構成され、総勢100名程の組織である。こういう組織に支えられる学校は、つくづく幸せである。