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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇意図するところに向かうには

 水の入ったお椀を浮かべ、中の水を動かしてもお椀は進まない。意図する方向に進むにはお椀の外の水を動かさなければならない。

 教育界はお椀の中の水を動かすことはしても、外の水を動かすようなことをしない。学校内のことなら何とかできるが、学校外のことは難しいからだろう。しかし、諦めないでできないことはできる人にやってもらうようにしたらいいのである。

 文部科学省に出向きキャリア官僚を校長や教頭として出向させる意見を述べたのはそのためだった。教育長や課長として都道府県の教育委員会に出向しても現場の管理職としての出向はなかったのである。

 平成21年4月、品川区立大崎中学校に校長(3年間在職)として初めての出向があり、その後、平成26年4月には横浜市立旭中学校に校長、京都市御所南小学校に教頭としての出向があった。

 文科省だけでなく、首相官邸や与党にも現場出向を要望したことがこういう結果に繋がったのかどうかは分からない。同じようなことを考えている人は多いかもしれないが行動する人は少ない。現職には現場の思いを大いに発信するなどして教育改革を進めてほしいものだ。  (2015.7.8)