私が入門している道場では、週に1回特別練習をします。冬場の特別練習はとても苦しく、ふらふらになってしまうこともしばしばです。この練習には中学生以上が参加できます。
最高齢の参加者は70歳です。仲間がいるからこのきつい練習に耐えられる、生きているから味わえる、と66歳の先輩はこの練習を楽しいと言っています。苦あれば楽ありとか、苦しさを乗り越えてこそ真の楽しさを味わえると言われたりしますが、「苦しさそのものを楽しむ」気持ちは大切であると思います。(平成21年2月6日 学校集会)
「艱難(かんなん)汝(なんじ)を玉にす」、人は多くの困難や苦労を乗り越えてはじめて立派な人物になれるのだが、刹那的(せつなてき)な生き方が蔓延しているように思えてならない。努力だの辛抱だのは泥臭いと考える風潮は誠に由々しき問題である。 (2012.4.12)