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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営(足利市立中学校)、「生き生きとした学校生活のために」生徒指導主事として取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇足利市教育長(6)…3学期制の維持

 佐野市の小中学校は、8月29日で夏休みが終わり30日(金)から授業が始まった。同じ安足教育事務所管内の足利市の学校は、9月2日(月)が2学期の始業式になっている。

 佐野市の学校は夏季休業を2日短く(40日間)したためそうなったのだが、足利市が2日遅く始まると知った子どもたちが足利を羨ましがるのは当然だろう。冬季休業も2日短くしたため、1日遅れの12月27日から1月6日までが冬休みになる。足利市は1月8日が3学期の始業式である。

 佐野市は平成17年(2005年)から2学期制に変更し、夏季・冬季休業も短縮した。過去のブログ「2学期制について」で述べたが、変更の理由は授業時数を確保し年間の行事も組みやすくなり、教職員の負担も軽減できるといったことだったが、果たしてどうなのだろう。

 3学期制の学校の方が2学期制の学校より不都合が多いとは思えない。多くの学校で家庭訪問がなくなり、中学校では春季大会もなくなった。少しは余裕もできたことだろう。

 佐野市が2学期制に変更した年度だったと思うが、足利市の小中校長会は教育長から2学期制についての意見を求められた。教育長には各方面から意見が届いていたのかもしれない。2学期制にしても特にメリットはないと回答すると、その後2度と意見を求められたことがなかった。校長のほとんどが反対だったのに2学期制になった地域もあるが、足利市が3学期制を維持しているのは教育長が校長の意向を尊重したからと考えている。  (2024.9.4)