自民党の村上誠一郎は20日、安倍元総理の国葬について記者団の質問に、「最初から反対だし、出るつもりもない」と欠席する考えを明らかにし、欠席の理由として、安倍総理の政権運営が「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と批判した。
村上は安倍元総理をしばしば批判していたので、氏名や選挙区、顔くらいは覚えていたが、今回の発言はあまりにも酷く強い憤りを感じた。こんな人間を国会議員に選んだことに恥ずかしく思う愛媛県民は少なくないだろう。
▼憲政史上最長の8年8カ月にわたり首相を務めたこと ▼東日本大震災からの復興、日本経済の再生、日米関係を基軸に戦略的外交を主導し、平和秩序に貢献したこと ▼諸外国における議会の追悼決議や、服喪の決定、各国首脳を含む国際社会から高く評価されていること ▼民主主義の根幹である選挙活動中の非業の死であり、こうした暴力に屈しないという毅然たる姿勢を示すとの4点を示して岸田総理は国民に国葬への理解を求めた。
自民党の国会議員として長年の経験がありながら、国葬を閣議決定した理由を何一つ認めることができないのは今まで何も学ばなかったということだろう。死者を冒涜し遺族の深い悲しみなど一顧だにせず踏みにじるような発言は人間として許されることではない。
孔子は、人間でありながら信頼がないようでは何をしてもうまくいかない「子曰 人而無信 不知其可也」と言ったが、村上は同僚議員に信頼されているはずがない。国会議員は当選したばかりでも年に6000万円を超える経費が必要と以前書いたが、こんな人間に36年間も国費が支払われていたのである。村上は国賊そのものだろう。 (2022.9.23)