にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇机上の空論だ

 平成14年度から評定を絶対評価にしたことで、生徒の評価は学習目標をどの程度実現できたかという到達度で評価する方法に移行したのだが、それを評価するためには、設定した目標をどのような観点で評価するか、生徒の学習活動をどう評価するかといった「評価規準」の作成が重要になった。絶対評価による評定になっても客観性や信頼性が求められることには変わりはない。

 中間テストと期末テストの国語の平均が95点を超えていた生徒の評定が「3」だったことがあった。この生徒は人間的にも素晴らしく生徒会長も務めていた。保護者は相当に驚いたようで、「うちの子は学校で問題があるのでしょうか」と担任に聞いてきたのである。

 教科担任に確認すると、私の評価規準で評価するとそうなったということだった。経験は少なかったが、決していい加減な教師ではなかったし問題は教師ではなく導入された絶対評価にあると感じたのだった。  (2021.10.15)