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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇パラリンピックも気は抜けない

 8日に閉会した東京オリンピックは大成功だった。開幕前には観客がいないことへの懸念もあったが、連日盛り上がり感動の17日間になった。

 前回大会の開催地リオデジャネイロエドゥアルド・バエス市長は開幕の前日に、「批判はあるだろうが、東京でなければ、日本人でなければ、開催すらできなかった。最高の大会にしてくれるはずだ」と述べたのだそうだが、バエス市長の予言通りになった。

 イギリスのジョンソン首相は、「この2週間、英国選手団を含む世界中のアスリートを受け入れてくださった日本の皆様に感謝する」とツイッターに投稿し、さらに「非常に困難な時期にあっても、スポーツと五輪ムーブメントには人と人、国と国とを結びつける力があることを示してくださった。ありがとうございました」とつづった。

 バッハ会長は、閉会式に先立ち開催されたIOC総会で、「成功裏の大会を経験した」と述べるとともに、「正しいタイミングに開催されたと確信している」と強調した。そして、五輪運動の発展に寄与したと、五輪功労章で最高の金章を特例で菅首相小池都知事に授与することを明らかにした。通例では組織委員長のみが授章するのだそうだ。

 デュビ五輪統括部長は、日本について、「世界が新型コロナウイルス危機に直面する中、安全に大会を実現するという目標から一度たりとも逃げなかった」と高く評価し、コロナ禍の中で「これだけの規模のイベントを世界の誰も経験していない」とも語り、過去の大会と比較できないほどの成果があったと強調した。その上で、「日本より優れたパートナーはいない」と称賛し、「申し分ないレベルで大会を実現できたことは本当に驚くほどだ」と述べ、大会組織委員会や東京都、日本政府などに敬意を表した。

 外国の選手からは、「ありがとう 日本」といった感謝の置きメッセージや帰国後にSNSで日本への感謝を投稿する選手も多かったのだそうだ。水泳のアメリカ・レデッキー選手は、「すばらしすぎる開催国でした。ありがとう東京!あたたたちは驚くべき開催国でした。」、女子サッカースウェーデンヤコブソン選手は、「ありがとう日本、ありがとう東京! とても素晴らしい皆さんの国を訪れることができて、楽しかったです! ……… ……… 今回のオリンピックを実現するために、昼夜を問わず働いてくれたすべてのボランティアの方に感謝します」とつづった。コロナ禍の中不便を強いられたにもかかわらず日本への敬意と感謝を示してくれたのである。

 国内の選手からは、開催されたこと、多くの人に支えられて今この場に立てていることへの感謝が語られ、多くの国民も選手たちに感動をありがとうとの気持ちになったことだろう。白血病を乗り越えて代表入りした競泳の池江璃花子選手は、「人生のどん底に突き落とされて、ここまで戻ってくるのは大変だった。だけど、この舞台に立てた自分に誇りを持てる」と語ったとのことだが、開催して本当に良かった。

 国民の生命や暮らしを守ることとオリンピック開催の両立は不可能とか、開催は自殺行為などと開催に猛反対したメディアや野党、著名人などは今だんまりを決め込んでいるようだが、根拠のない反対だったことがオリンピックの成功で明らかになった。多くの人を心配させ苦労させたのに謝りもしない。日本に恥をかかせ貶めようとする人たちだったのかもしれない。中止の声に負けなかったIOCや政府、東京都に感謝である。   (2021.8.20)