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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇報道の力を借りる(3)…地元の新聞・テレビ

 教育活動が地元の新聞やテレビで報じられると学校の理解者応援者が増えていったと過去のブログに書いたが、学校は報道機関に情報等を届けて報道してもらう取り組みを大事にすべきだろう。

 暴力やいじめなどの問題が報じられる時は、その概要とともに学校態勢の不備といったことも同時に報じられることがあり納得できないこともあるのだろう。報道機関に不信感を抱く人がいる。私もそんな一人だったが、報道の力を実感したことでそんな思いは消え去った。生徒指導上の問題で取材を受けたことがあるが、その問題が報じられると県会議員が調査に訪れ、たちまち条例が制定されたのである。

 報道関係者を敬遠するのではなく、むしろ大いに関わってもらうようにする。運動会や文化祭、合唱コンクール、卒業式などの学校行事に報道関係者を招いてしばしば報じてもらえるようにするとの思いをその後ずっともち続けた。

 現職最後の学校では、論語素読週間を設定し全生徒が朝10分間の素読を実施したこと、創立51周年に当たり、創立100年に向けて更なる発展を期して校訓「強く正しく美しく」を設定したこと、足利掃除に学ぶ会の指導を受けながら50名を超える生徒が2時間かけてトイレをピカピカに磨き上げたこと、足利市歌を斉唱した感動の卒業式や合唱コンクールなど、多様な行事などが20回程報じられた。

 地域に知らせたいことを文書にして全戸配布したが、そのことが新聞やテレビで取り上げられると、その反応は学区を越え比べものにならないくらいだった。学校理解に大いに役立ったのである。母校として地域の学校として誇りに感じてもらうこともできたのである。  (2020.9.1)