何かを変えようとするとそれを望む人もいるが望まない人もいる。そんな時にはどうしてそれが必要なのかを丁寧に説明し納得してもらえるまで待つようにする。学校現場はそうやって物事を進めることが大事で上意下達のような方法ではいい結果を生まない。
何年も続けてきた教育活動の廃止や変更、新たな取り組みに抵抗を感じ反発した人も少なくなかった。国旗を全教室に掲げたこと、生徒名簿を混合から男女別にしたこと、足利市歌を全生徒が歌えるようにしたこと、県の特別活動部会が作成していた「担任必携」を廃止したこと、2年生で実施している宿泊学習をスキーから林間学校に変更したこと、離任式を新年度ではなく年度末に行うことにしたことなど、かなりの反対もあったがやってよかったと感じている。
教職員評価については疑問に思うことが多々あり、何とかならないかと行動したがどうにもならなかった。定例校長会議で事務所の所長が質問があったら市教委を通してと言うので市教委を通して質問すると、いつまで経っても回答がなかった。そこで再度質問をしたが回答はなかった。
教職員評価導入に関わった人たちの否定に繋がっても、県教委の面目が保てなくなっても、望ましくなければそれまでにどれほど予算をつぎ込んだことでも変更する。そのために行動できないのは、そんな気概がなかったからかもしれない。教職員評価に何の疑問も感じていなかったとはとても思えない。
あまり評判はよくないが、トランプ大統領は前政権が進めたことでも遠慮なく廃止や変更をしてしまう。善いか悪いかはさておき現状変更に躊躇しない姿勢は評価されるべきだろう。変化を嫌う日本のような国はトランプ大統領を見習ってもいいのではなかろうか。 (2020.8.11)