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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇郷に入っては郷に従う

 15年程前になるが、姉妹都市であるイリノイ州スプリングフィール市に中学生18名を引率して訪問した。アメリカ人などには適度に間合をとって近づかないようにしてきた人間が私的な旅行ではない訪米など思いも寄らないことだった。

 こんなことではアメリカが嫌いなのではと思われるかもしれないが、ニュースやドラマなどで得たアメリカという国にはいい印象があった。レーガン大統領はソビエト連邦について、「平気で嘘をつく国」と内外の記者団を前に語ったが、こんなにはっきり言っていいのかと感じてしまったことがある。また、大統領についてはこんな話も聞いた。「大統領、あなたにとって最も大切なものは」と聞かれ、「それはナンシーだ」と妻のナンシーさんを抱き寄せたというのである。日本人なら恥ずかしくてできないだろう。国民性なのかもしれないがはっきりものを言う気質は見習いたいことだった。

 11日間の仕事だと考えると負担になるので、折角の機会だから楽しん来ようとの気持ちで出かけた。アメリカで何をしたいかといった質問にアメリカ人の見方考え方が知りたいと送っていたこともありホームスティではじっくり話し合うことができた。

 話題になったことは9月11日のテロ、真珠湾攻撃、広島長崎への原爆投下、北朝鮮による拉致、キューバアメリカ産牛肉の日本の対応、国旗など、意見が一致する度に握手するといった具合で話は続いた。

 「団長さん、そんな話をして気まずくなりませんでしたか」と団員に聞かれたが、気まずい思いはしなかった。お世話になった現地ガイド(日本人女性)スプリングフィールド市を離れる時に多くの団長は終わってホッとしたとのコメントを残して帰ったのとのことだったが、私はもっといたいという気分だった。原爆では「20万人が焼き殺された。許せない」といった考えを述べたりしていたので、どう受け止められているか不安もあったが、今度の団長は非常に率直、好感がもてると話していると知らされた。

 意見を述べられないのは無能だからと外国人には受け止められてしまう。レーガン大統領のようにはできなくても意見を述べられないようでは国際交流はできない。郷に入っては郷に従えは日本だけのことではなさそうだ。