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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇寛仁大度

 人の上に立つ人間には寛大さが必要だが、人を厳しく責め立てるような人間も中にはいる。そんな管理職は教職員の手本にはならないし学校経営には失敗するだろう。教員の世界だけでなくどこでも同じではなかろうか

 「このハゲー!」などの暴言で世間を騒がせた女性国会議員は、当選後数年の間に秘書など100人以上のスタッフが辞めていったのだそうで、対応には相当な問題があったのだろう。新潟出身の元財務官僚だった男性議員も秘書への暴言「バカ、死ね」などで顰蹙を買ったが、秘書が次々に逃げ出す状態だったようで、こちらも相当な問題があった。夫婦で逮捕された河合元法相はその言動と高圧的な態度で人望がなく、近年だけで数十人の秘書などが去ったのだそうだ。

 秘書など自分の手足となって働く人を大事にできないようでは国会議員としての務めなど果たせるはずがない。雇ってやっているんだという気持ちだったのかどうかは分からないが、働いてもらえて有り難いという気持ちではなかったようだ。

 ミスがあっても望むよう仕事ができなかったとしても、「遂事(すいじ)は諫めず(してしまったことは諫めようがない)」、「既往(きおう)咎めず(過ぎ去ったことは咎めようがない)」くらいに考えて諭すような対応ができたならまた違った展開が待っていたのかもしれない。人を立て人を用いる。人の上に立つ人なら寛仁(かんじん)大度(たいど)を欠いてはならないだろう。  (2020.7.8)