マスクがなくて子や孫が困っていると知り、それではとドラッグストアを回ってみたがどこにもない。そこで、早起きをして店先に並んだが、買える日もあれば買えない日もあり、買えても数枚入りの袋が1個という日が多く、マスクを手に入れるのは容易ではない。
しばしば並んでいると、何度も顔を合わせ言葉を交わすようになる。マスク購入の動機は同じようなものだった。並んでいる人の多くは高齢者のリタイアした人たちで現役世代は少なかったが、ほとんどが家族を代表して来ていたのである。いつも同じような人がマスクを購入しているとの批判があることをテレビで知ったが、転売目的の買い占めではなかった。
新型コロナ対策のため朝のマスク販売を店がやめたので購入が難しくなった。マスクの棚には、1人1個、あるいは1家族1個といった注意書きがはられている。多くの人にマスクが行き渡るようにとの配慮は分かるが、1家族1個では2人でも1個、7人でも1個になってしまうので、ちょっとかわそうかなと思った。
非常事態宣言が解除されてもすぐに平常を取り戻すことは難しいだろう。マスクも以前のように購入できるようになるのは相当先になるかもしれない。家族の役に立ちたいと頑張っている方には、これからも元気にねと言いたくなる。 (2020.5.5)