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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇いかに短く話すかは重要

 校長が生徒に話をする機会は少なくない。修学旅行、遠足、林間学校、マイチャレンジ、合唱コンクール、体育祭、部活動激励会などでの挨拶や講評は相当な数になるが、前もって準備しその場の思いつきで話すようなことはしなかった。

 初任から数えると15人の校長の挨拶や訓話を聞かせてもらったが、ほとんどの方がしっかり準備をして生徒の前に立っていたが、中にはそうでない方もいた。朝の新聞記事からの場当たり的な話では生徒の心に響かない。

 校長講話を設定した学校集会(月曜日の帰りの会後に体育館で実施)、始業式、終業式、修業式は最も校長としての思いを話せる時間だった。

 長い話は生徒だけでなく大人だって嫌いである。原稿などを見ずに生徒の顔を見て話す。長くても3分、それ以上にならないよう心がけたせいか、ほとんどの生徒が顔を上げて聞いてくれたように思う。

 集会後に体育館の出口に立って生徒を見送っていると、「校長先生、今日もいいお話をありがとうございます」と毎回声をかけてくれた男子生徒、「校長先生が話されたこと、私やっています」と話した女子生徒などに、改めて話は短くの重要さを感じたのだった。  (2020.3.29)