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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇志望者激減は当然である

 平成30年度の教員採用試験の競争率を過去のブログ「躊躇している暇はない」で取り上げたが、12月24日、令和元年度の結果を産経新聞が報じていた。

 それによると、小学校教員の競争率が8年連続減少して過去最低の2.8倍(中学校5.7倍、高校6.9倍)になった。新潟県の1.2倍(前年度1.8倍)、福岡県の1.3倍(前年度1.9倍)など、2倍を切る自治体が12県市に上り、教員の質の低下が懸念されるとのことだ。

 競争率は好景気には民間企業に流れて下がり、不景気には上がる傾向にあったことは現職中感じたことだが、志望者の減少を景気のみで語ることはできない。採用試験に不合格で講師として働いた後警察官や市役所などに採用された後輩が教員より今の方がはるかにいいと話すのを聞いていると、残念だが仕方がないと思った。

 文科省が公表(12月24日)した教員人事行政状況調査によると、うつなどの精神疾患で休職した平成30年度の公立学校の教員数が5212人(前年度5077人)に上った。男性2333人、女性2879人で全教員(約92万人)に占める割合は0.57%になる。

 新潟県教育庁の担当者は、「優秀な人材を確保するためには志望者数を増やすことが重要」と話し、福岡県は、「初任者研修を手厚くし教員の質を維持したい」と話したのだそうだが、ブラックと言われる過酷な教育現場を真っ先に改善すべきだろう。