某中学校の校長(故人)は、非常に優秀な教師として尊敬されていた方だったが、校長としてそれまでの評判を台無しにするほどの大失態を演じてしまった。
赴任後早々に問題生徒の家庭を率先して訪問をしていることを称える方もいたが、担任や学年主任がやるべきことを校長にされたのでは担当者の立つ瀬もなくなる。校長の生徒指導は大失敗に終わった。
過去のブログ「給食の未納問題は難しい」で、給食費の徴収のために校長が家庭訪問をして回ったが徴収は思うようにできなかった。学年主任や担任がその後いくら督促しても徴収は難しく、その小学校の未納額は膨大な額になってしまったが、中学校では未納はなかったのである。
校長の率先垂範は大事なことだが、後ろに控え失敗があっても責任は校長にあるとの覚悟をもって職務に当たり、教職員が信念をもって仕事に取り組めるような学校にすることの方がはるかに大事である。 (2019.5.21)