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本来の姿を取り戻す

みんなの心に輝く学校を目指し、中学校長として取り組んだ学校経営や教育課題などについての考えを述べます。

◇気持ちだけで十分である

 教職について初めての異動の時には同僚だけでなく、よく行った飲み屋さんやそこでしばしば一緒になった他校の先生など、たくさんの方から餞別をいただいた。私も餞別を贈ったのでそういう地域だったのかもしれない。

 2校目となった異動先は初任校から遠く離れた管外の学校だった。この学校にはそういう慣習はなく、異動者には職員の親睦会とPTAから餞別が贈られていた。以後赴任した学校は同じ市内だったのでどこも同じだった。

 20数年後に管内ではあったが他市へ異動になった。そこは今までと違って多くの職員が個人的な餞別を贈る学校だった。この学校で一緒になった職員は遠方からの異動者だったが、前任校では餞別をいただいた方が異動する時には餞別を届けるのが慣習になっているので、新聞発表をくまなくチェックしていると話した。新聞のお悔やみ欄に毎日目を通して不義理しないようにするのと同じである。

 異動が多い時には多額の出費で大変といった話を何度か耳にしたこともあり改善の必要性を感じていたところ、たまたま私一人が異動になる年度があった。そこで個人的な餞別はこの際止めてはどうかと職員の親睦会(青松会)に提案し検討してもらった。図書事務員や給食配膳員には異動がなく餞別を贈り続けている状況を考慮したようで、提案はすんなりと決まった。

 異動の時期には親睦会やPTAなどによる送別会が開かれるが、別れを惜しんでくれる皆さんの気持ちに異動者は感謝し満足しているだろう。気持ちだけで十分なのである。