インフルエンザの大流行が続いている。今年は平成11年(集計開始)以降で患者数が最多なのだそうだ。多くの学校で学級閉鎖の措置をとっているが、学級閉鎖の判断基準は以前は20%の罹患者だったが、今では25%になったようである。30人の学級ならば7~8人だが、4人しかいなければ1人の罹患者で閉鎖の判断を迫られることも考えられるので、適切な基準とは言えない。
インフルエンザ罹患者の出席停止は仕方ないが、閉鎖することの問題点は、罹患してなくても登校できなくなってしまうことである。学級閉鎖が終わり登校できるようになったのに、そこで罹患したらまた登校できなくなってしまう。
中学生くらいになっていれば、家に残して保護者は仕事に行くこともできるが、小学校の低学年だったらそれができない。祖父母など、面倒をみてくれる人がいなければ仕事を休むことになる。正規職員でも何日も休むのは大変だが、非正規の人にとっては特に深刻な問題だろう。
学級閉鎖をするなと言うつもりはないが、面倒を見てくれる人がいない罹患してない子どもが登校できるよう国として考えてほしいものである。そうなったら保護者はどれほど助かることだろう。少子化対策にもなると思う。学校は授業はできなくても図書館で読書させたりビデオを見せたりするくらいならできるだろう。 (2019.2.2)