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本来の姿を取り戻す

「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営、「生き生きとした学校生活のために」取り組んだ生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

◇その位に在らざれば

 国家社会の指導者である君子は、政治を行う者としてその地位にいるのでなければその政務についてあれこれ言わないと孔子は述べている。その立場にはその立場でしか分からないことがあるということだろう。(子曰、不在其位、不謀其政)

 前校長などによる後任の校長批判を耳にすることはほとんどない。その地位に在らざればという気持ちもあってか、思うところを公言しないからである。職を離れた身なら当然のことで、後任批判は人間性を疑われることにもなる。

 小泉元首相はメディアの前でしばしば首相を批判しているが、今度は麻生大臣も批判した。ルーピーと言われた首相が次の首相をペテン師と批判したことに呆れたが、元首相による現首相などへの批判は民主党にも劣らぬ見苦しい姿であり老害としか言いようがない。

 メディアの前で苦言を呈する議員が1人くらいいてもよさそうなものだが、元首相への配慮なのか、自民党からも政権からも批判は出てこない。後輩批判によって首相としてのかつての栄光は地に落ち軽蔑されることになるだろう。  (2018.7.3)