テレビで報じられる政府関係者などの記者会見の多さでは菅官房長官が一番だろう。冷静沈着、つけ入る隙を与えないような受け答えは長期政権になくてはならない存在と思うが、記者会見の様子を見ていていつも感じることは、なぜ記者が質問している様子を映さないのかということである。
映されて困るような人もいないだろうし、記者としてのプライドがあったら映してほしいと思うのではなかろうか。
中学校の図書室(生徒は上履きを脱いで入室)で記者会見を開いたら、土足のまま入り込み靴を脱ぐよう促されても脱がずに正義の味方面して学校を糾弾した人がいたそうで、その姿を多くの人に見せてやりたかったと話した教員がいた。失言をひき出して問題にしようとの悪意をもった記者もいるが、そういう人達の行状を映せば無礼な振る舞いもなくなるだろう。
選挙であれば候補者の演説だけでなく、演説を聞いている観衆の様子も知りたい。記者会見も同じである。会見者の発言だけでなく、質問している記者の様子も見られる記者会見であってほしいものだ。 (2018.3.13)