常磐道で起きたバスと乗用車の正面衝突事故(平成28年5月4日)は、乗用車に乗っていた母親と6歳の子どもが死亡する痛ましいものだった。
事故現場は片側1車線で中央をポールのみで仕切った対面通行部分である。高速道路での対面部分は、対向車が中央を越えて来たら大事故は避けられないと誰もが緊張する場所だろう。
台湾の高速道路では、いざとなったら戦闘機などの離発着ができるように中央分離帯を設けず、コンクリートブロックやガードレールで仕切られている部分があるが、簡単に越えられそうにないものだった。対面通行部分での大事故を防ぐにはそのくらいのことをすべきだろう。高額な料金を取りながら、ポールのみの仕切りでは安全軽視と言わざるを得ない。
対面解消までの仮のものだから仕方がないと考えていたが、もう何年もその状態が続いている所も少なくない。危険なことは危険と声を上げ見過ごしてはならない。 (2016.5.10)